元聖女 メイドになる
ちなみにたまにセリフの間に空白入ってるのはわざとなんでよろしくお願いします
「ねぇフィフィー?なにしたらいいと思う?」
現在私はキライ帝国の隣国「サーペンティア女帝国」の国境付近にいる
サーペンティアの聖女は私にとって後輩だからね
〈そうねぇ、、、メイドとかいいんじゃないかしら?〉
この子はフィフィー
私の能力「神々の凱旋」を使って呼び出した子だ
「んー、あ、そうだね!メイドとか絶対楽しそうじゃん!
あ、でも変装してないとね」
〈その辺は別にできるでしょw〉
「そりゃそうだ。」
クロフォードが出てくる
〈ねぇアニエス。大丈夫なの?〉
「ん?」
〈その、婚約者の事とか。あそこの国つぶしてこようか?〉
サラっと恐ろしいことを言うが、この子ならできる。やってしまう
アニエスの能力「神々の凱旋」は、この世で一番強いレアな能力
その能力の内容は
「神々の主となる」
能力だった
それだけであれば、安全で、使い道も間違えないだろう
ただ、「それだけであれば」の話である
この能力には、強さならではのデメリットがある
神々の凱旋を使う身体、世間的には術体の精神状況が悪化すると、神は堕ち、術体の身体を奪う
前の「神々の凱旋」を授かった術体は、能力と併用して禁忌魔法を使用したため、術体がオーバーヒートしてしまい、そのまま壊れて、10か国ほどを壊したというのが、書物に残されている
魔力が高い場合はその限りではないのだが
(まぁ、聖女だし、、、大丈夫っしょ)
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後日、アニエスはサーペンティア女帝国聖女付きのメイドとして採用されることとなった
そして、、、
「へ?傭兵団も受かってたんですか?」
傭兵団も受かってたらしい
「えぇ、どうしようかしらね、、、、聖女様の世話を欠かすことは許されないし、、かといって採用は絶対だし」
目の前にいる中年の女性はデリア・ヴァルアナ
メイド長、、いわば上司だ
「あの、一日交代でいいなら、どっちもできますけど」
「、、、そうね。ならあなたが休んでいる間は私が担当するわ」
「すみません、ありがとうございます」
どうやらどっちもで働くことになったようだ
「では早速だけど、傭兵団合格者の集まりもメイドの集まりも、どちらも今日だわ
メイドのほうは私の裁量で休みとします
傭兵団の集まりのほうに行ってきなさい」
「了解いたしました」
バタンッ
「すごいよクロフォード。傭兵団だってー」
〈すごいね!傭兵かー、アニエスの傭兵やってる格好かっこいいだろうなー!〉
「まぁまぁ、採用っつっても下っ端でしょ」
〈功績上げていけばその限りじゃないじゃん!〉
「ははwまぁそうだね!頑張りますかー!」
戦姫に宿った神「クロフォード」と話していると、与えられた自室につく
部屋番号は226
同室の人は、ネル・サンテスティというらしい
(サンテスティ、、、あ、商会の家か)
サンテスティ家と言えば一言で思い浮かぶのは商会
キライ帝国にも幅を利かせていた商会で、ヴァンラート家も世話になっていた
「おっと、、、これが制服かな?」
制服と言っても、学校の制服っぽいものではなく、迷彩柄のパーカーに女帝国紋章入りのジャケットに大袖のズボンだった
(動きやすい服装だったら大袖チョイスだよね)
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「お前がアニエス・ディアルだな?」
「はい」
アニエス・ディアルは私の偽名だ
「隣国にもアニエスという名前の聖女様がいたな。聖女様のような強さを期待しているぞ!」
「頑張ります」
「そうだ、お前のマークは少し違うので渡さなかったのだが、、」
マークと言われた、首に巻ける布を渡された
「これは首に巻くものでな、戦場訓練でわからなくなったときにこのマークを目印にするんだ
実は、傭兵団訓練に首席で合格した者はな、幹部の補佐に回ってもらうことになっているんだ
まぁ実際は補佐になる前に幹部様からのテストがあるんだがな」
んっとー?どういうことなのかな?
なんで??
え??
私、手加減したはずなんだけど
「ンッ、は、はい?」
「まぁそんな反応になるよな、、、
ていうことで、お前の事情も聞いているから、幹部様にはすでに伝えてある
この城のここが幹部様のエリアになっている」
渡された地図に、傭兵団長の「ガルファ・ニーロ」が指をさしながら説明をする
「わかりました、そこに行けばいいんですね?」
「あぁ、門衛には俺の名前を出せば通してもらえるはずだぞ」
「ありがとうございます、行ってきます」
〈転移〉
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