第40話 東京では
読者の皆様、いつもありがとうございます!
書く時間がなかなかとれませんで、進みが遅くて申し訳ありません。
おバカ小説で内容が上品とはなかなか言えませんが、私にも何が出て来るのかよくわかりませんので、もっと下品になってしまったらどうしようと心配しております。不備な点がございましたら、懲りずにお許しくださいますようお願いいたします。
下畑は
東京都内を
タクシーで流しているとき、
急に腹が痛くなった。
麻布のあたりだ。
シクシク痛みだしたと
思っていたが、
そのうち
一気に圧力を増した。
「出てえんだよー。
飛び出すぞー。」
大便は我が物顔に
その主人を脅迫して
暴れ回る。
「うんこ、
チャチャチャ、
うんこ、
チャチャチャ、
うんこ、
チャチャチャ、」
大便の主人は
うんこの圧力に耐えきれない状況になると
悲しいかな、
訳もわからず
意味不明なことを口走るものだ。
なんで
「うんこ、
チャチャチャ」
なのかわからないが、
何かへのエールなのだろう。
東京では公園の公衆トイレを
探すしかないのだが、
いつも使っている公園まで
行くのが大変だ。
東京は道が混んでいる。
思うように走れない。
いよいよ、
うんこ圧力が上がって来て、
「うんこ
チャチャチャ」
が早くなってきた。
「あー。
出ちゃうー。」
猛スピードになった
「うんこチャチャチャ、
うんこチャチャチャ、
うんこチャチャチャ」
が機関銃のように
口をついて出て来る。
脂汗が
体中から噴きだした。
めまいがして
頭がグラグラする。
いつもの公園が見えて来た。
ホッ
とはするが油断は出来ない。
ホッ
とすると
肛門も
ホッ
としてしまう。
そうなると
うんこは容赦なく暴走してしまう。
ここは冷静に対処しなければならない。
やっとの想いで
公園に横着けした。
「早く。
早く。」
気が焦って
シートベルトを
外すのももどかしく
車の外へ飛び出した。
二、三歩歩いて
硬直した。
歩けない。
トイレまでもたない。
東京では絶対漏らすことは出来ない。
どうしよう。
と思ったとき、
思わずズボンとバンツを
膝まで下ろしていた。
そのまま
中腰になってトイレに走った。
へっぴり腰の肛門から、
屁だか、うんこだか
わからないような音をだしながら、
うんこがボトボト落ちて、
地面に点々と残っていく。
しかし
滑り込みセーフとは言えないまでも、
とりあえず
漏らすことだけは避けられた。
下畑の話を聞いていた仲間が
笑いながら聞いた。
「それは昼間だったんかい。」
「そうだよ。」
「昼間じゃ、
誰かに見られたんじゃないかな。」
「見られたって、
漏らすよりいいよ。
カッコつけちゃいられないんだ。」
「それもそうだけどさ。」
「東京じゃ、
絶対漏らすことは出来ないんだから。」
下畑は東京では当たり前だ
というように言った。
以前、
私が東京の公衆トイレに入ろうとしたとき、
トイレに向かって
うんこが点々と落ちていたことがあった。
そのときは
何でこんなところに落ちているんだろう、と
不思議に思っていたが、
下畑の話を聞いて納得した。
あれはタクシードライバーの仕業だったのだ。
東京でタクシーをやるには
恥も外聞もなく、
当然のように
立ちグソが出来なければならなかったのだ。
さすが東京はハンバじゃない。
東京で稼ぐには
そのくらいの根性と
心構えがないと
務まらないのだろう。
それにしても
人間は切羽詰まれば
何をしでかすかわからない存在なのだ。




