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俺は消滅系キャラのはずだった。

 四月。

 

 いつもの通学路を歩いている。たくさんの人が横を通り過ぎてゆく…。

 

 またこの季節がやって来た。新学期だよ。普通の学生だったら気分が浮つくんだろうな、うん。

 

 そんな中で全く心が躍っていない人物がいる。そう、俺だよ…。

 

 俺の名前は佐藤堅人。高校2年生。俺は所謂陰キャラ……ではないぞ!陰キャラどころかクラス内での存在感は消滅しているのだ。つまりは消滅系キャラだな~。うん、なんかカッコイイ。

 

 消滅系キャラの俺にはもちろん友達などいない。そもそも他人に存在が認知されないから当たり前なわけだが。それにいなくてもそこまで苦労する訳ではないからね。

 

 自己紹介はここまでにして、学校に行くために歩みを進めたいと思う。そんなこんなでひねくれたことを考えていると、いつの間にか校門をくぐっている自分がいた。


 

 

 新クラスの教室に入り、自分の席に座る。

 

 新しい、そしてどこか新鮮味のあるこの場所で、見知らぬある人がまた他のある人に話かけている。こういった人達を見ていると、皆友達を作ることに必死だなと思う。

 

 俺はそういった集団の中に入りに行こうとは思わない。苦手意識もあるがそれと同時に今の自分にそういった馴れ合いは必要ないと思っているからだ。それにそういったことより自分の趣味に時間を使いたいからね。

 

 ・・そういえば言うのを忘れていたが、趣味は旅に出ることだ。旅と一口に言っても電車やバスで遠出したり、自転車で一日に百数十キロ漕いでみたり様々だ。色々な土地に出向いて、そこで風土や気候を感じ、ご当地グルメを食べる。本当にこの時間は楽しい、マジで。

 

 そんな超リア充生活を充実させるために、今度はどこに旅に出ようかと考えを巡らしていた時だった。

 

 「あの~佐藤堅人君だよね~?」

 

 女子に話しかけられた。流石に無視するわけにもいかないから一応、「こんな人間に話しかけても面白いことなんてないぞー。」そう言ってやるつもりで、声のする方へ振り向いてみようと思ったんだ。しかし、その数秒後、


 「俺と友達になってください!!」


 そんな自分でもまったく予期していなかった言葉をその子に向けて発していた……。


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