このままで。(香澄視点)
BLです!大丈夫な方はお進みください。
そして初投稿です。おかしいところがあるかもしれませんが、温かい目で閲覧して頂けると幸いです。
僕は華田香澄。高校二年生のバスケマネージャーだよ。髪を伸ばしているのと、無駄にまつ毛が長いせいで、よく女の子に間違えられてしまうのが悩みなんだ…。おまけに身体が細い。だからバスケ部に入って、体力と筋力をつけようとしたのに選手として活躍できず、マネージャーになることに…。
「はぁ…」
「なにため息ついてんの?」
「わっ!!…聡か、びっくりした…」
この突然な登場の彼は岸井聡。二年生でバスケ部の副主将だよ。爽やかな印象のイケメンで、フレンドリーだから皆の人気者!たれ目の甘いマスクで元気いっぱいの笑顔をするところがギャップで、大人気なんだよね。ちなみに、聡とは幼馴染だよ。…そして僕は、ある思いを聡に抱いてる。
「ごめんごめんw待った?」
「ううん。全然。さっき来たとこだよ。」
「嘘だ。耳が赤いし手も冷たいじゃん。俺には気を使わなくていいっていつも言ってんだろ?甘えろよな」
冬の時期に30分以上、駄箱前で待っていたから流石にばれてしまった。聡は部活が終わった直後のあったかい手で、僕の手をギュッと握ってあっためてくれる。容姿がコンプレックスなせいで、控えめな性格になってしまう僕を甘えさせてくれる聡。...僕は聡のこういうところが好きだ。
「…うん。ありがと」
「おう。それでいい。待たせたお詫びにあったかい肉まん買ってやるよ」
「やった!あんまんでよろしく」
「りょーかい。じゃあ帰るか」
きっと、この関係はずっとは続かない。社交性の高い彼は、いつか彼女を見つけて僕から離れていくだろうな。それまでは、今だけは、聡の傍にいたい。
コンビニで聡から受け取ったあったかいあんまんと、心の冷たさが合わなくて、少し気持ち悪くなった。
閲覧ありがとうございます。この二人は最初に思い付いたオリキャラなので、ちゃんと完結させたいと考えています。この二人を気に入っていただけるように頑張ります!