表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
円卓のヴェリタブル  作者: 宗園やや
第九章
277/333

7

「私が先に家を出るね」


そう言ったサコは、気配を消しつつ玄関の引き戸に手を掛けた。

セレバーナとイヤナも足音を立てない様にして動き易い位置に移動する。


「頼むぞ、サコ。不意を突かれたら、私とイヤナは反応出来ない」


「分かってる」


頷き合った三人の少女は、気合を入れて外に踊り出る。

真っ白な世界に誰も居ない事を確認した途端、サコが噴き出した。


「懐かしいな、この感じ。またみんなで修行したいなぁ」


「ふん。ペルルドールと同じ事を言う」


セレバーナは、薄く笑みながら不機嫌そうな声を出す。

同感だが、それはもう叶わない。


「あ、ペルルドールの所にも行ったんだ」


サコは周囲を警戒しながら雑談を始める

真っ白な庭にイヤナとセレバーナが付けた足跡が残っている。

それ以外の生き物が歩いた跡は無い。

気配も無い。


「うむ。王城もパワースポットだからな。彼女も元気だった」


セレバーナも周囲を警戒しながら雑談に応じる。


「お姫様みたいな格好してたよ」


笑みながら当然の事を言うイヤナに肩を竦めるサコ。

表情は笑んでいるが、その目は半目になっていて焦点を定めていない。

そうすると視界が広くなり、咄嗟の襲撃にも対応し易くなる。


「そりゃそうだよ。本物のお姫様だもん」


ふと思い出すセレバーナ。


「そう言えば、ペルルドールも家を継ぐ覚悟をしたな。病気を理由に、姉姫が公式に王位を放棄したと元旦に発表された」


「うん、新聞で読んだ。だから私も家を継ぐ覚悟をしたんだ。負けてられないからね」


「その覚悟、私は尊敬するぞ。だから無意味な怪我をしてはいけない」


「気を付けるよ」


サコの口調は軽いが、その耳と目は後ろの二人に伝わるくらいの緊張を保っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ