ヤンキーだった俺が高校デビュー
いやー、高校デビューって、できたらよかったですねσ^_^;
むしろ悪化したような気分がしましたね
まあ、ラブコメ?になるんですかね
言葉の調整が難しかったですσ^_^;
(木戸タクヤ視点)
俺の中学校生活は悲惨なものだった…。
不良の溜まり場として有名な中学校にはいったせいか、喧嘩に明け暮れる日々。周りもガラの悪い奴らが多く、友達と呼べるような奴は一人もいなかった。
だが、高校からは違う。たくさん友達を作って、カラオケやボーリング、ゲーセンなどに行くつもりだ。
そのためにもまず俺は必死に勉強しなければならなかった。中学の奴らと関わらないようにするためには、少しでも上のランクの学校を目指すしかなかったのである。
それから、オシャレも必死に勉強した。爽やか系男子を目指すため、髪もサッパリさせ、制服を事前にチェックし、好感の持てる着崩し方をマスターした。
そうした念入りな下準備を済ませた俺は、入学式当日を迎えた。滑り出しは順調だった。朝、家を出た後、道行く人からは避けられなかったし、バスに乗っても隣に人が座ってくれる。これだよ、俺が求めていた生活は…。朝から感動で泣きそうになった。
「とりあえず、教室探さないとな〜。てか、広すぎだろ高校って。」
掲示板を見た後、俺は教室を探していた。どいつが新入生かわからない…。そんな態度を不審に思われたのか、何人かの生徒にはチラチラ見られていた。うぜぇな、中学のときだったら迷わず殴ってるんだけどな。
仕方ないと思い、俺は近くの生徒に話しかけることにした。
「ごめん、悪いんだけどさ。◯◯教室って、どこかわかる?」
俺が話しかけたのは、少し明るい感じの髪をした可愛らしい女子生徒だった。
雑誌には、女子にも軽い感じで接するのが、爽やか系の基本と書いてあった。中学の時には、「おい」「ババア」の二言で話しかけていたが。
「は、はいっ。えっと、それなら私も今から行くので…。えっと、い、一緒に行きますか?」
なんだが少し怯えられている感じはしたが、一緒に行こうと誘われたので、甘えることにした。
「そういや、名前言ってなかったね。俺、木戸タクヤね。」
「わ、私、二階堂フタバって言います。ちょっと、今日緊張しちゃってて。」
「あはは、そうだね。俺もびっくりしたよ。高校ってこんなに広いんだね。」
よし、出だしは順調だ。このまま二階堂さんと教室に行き、次に男友達を作れば、完璧だ。初日から、女子と知り合いになれたのは大きいな。だけど、何話せばいいんだ?
教室まで間がもたねぇ。
そうした困った様子の俺を見かねたのか、二階堂さんが話しかけてくれた。
「えっと、木戸くんは何か部活動とか決めてたりする?そこに掲示してあるみたいなんですけど…。」
そういって、二階堂さんは立ち止まって貼り紙を指差した。
「いろんな部活動があって、迷っちゃいますよね。木戸くんは中学の時に何かしてました?」
「いや〜、特に何もしてなかったかな。街とかで遊び歩いてたばっかだから、何かしてみたいな。」
そう、街を歩いては他校のヤツに喧嘩を吹っかける日々だった。とてもそんなことは言えないので、ごまかすしかないが…。部活動か。運動神経は悪くないはずだから、オシャレな運動部とかに入りたいんだが。
「二階堂さんは中学の頃、何かしてた?」
「いや、私も街とかで遊び歩いてましたから。だから、部活動とか迷ってて。」
これだよ、俺が求めていた女子との会話は。これでこのまま親しい関係になれれば、十分なのだが。
しかし、やけに周りが見てくるな。なんだよ、俺みたいなやつが二階堂さんと話していることに文句でもあんのか?ほら、二階堂さんも困ってるじゃねぇか。
「二階堂さん、教室行こっか。ここじゃ目立つし。」
「そ、そうですよね。目立ちますもんね。」
二階堂さん、もしかしてかなり可愛い部類なのだろうか?
俺が知ってるのは、髪の毛ボサボサに伸ばして、ヤンキー口調で、武器振り回してる奴しかいないんだけどな…。それなら、嫉妬されても仕方ないか。
「あっ、二階堂さん、隣の席じゃん。これからよろしく。」
「そうみたいですね、こちらこそです。」
そうして俺はある決心をした。このチャンスをものにしなければならない。
『えっと、LI◯Eとかやってる(ます)?えっ!?』
俺と二階堂さんは同じことを聞いていた。
(二階堂フタバ視点)
あたいは今猛烈に困っている。いつの間にか隣に爽やかなイケメンがいたのである。いつの間にあたいの隣に来たんだよ。おい、すげぇ他のヤツらから注目されてんだけど…。
あたい、二階堂フタバは中学時代、地元でも荒れている学校でスケバンをはっていた。街を歩いては、そこらのガキどもを締め上げ、恐れられていた。そんなあたいにも人には言えない秘密がある。
それは、あたいがオシャレなものが大好きだということである。実はひらひらした服や短いスカートを履くことが楽しみだったりする。街の中では、そんなものに興味があると知れられたら、何を言われるかわかったものじゃない。ネット通販で購入しては、部屋の中で着て鏡の前でニヤついていたものだ。
そんなあたいの生活が変わったのは、あるテレビドラマを見た時だった。高校からいきなりオシャレ女子に変わり、男子と恋愛して、毎日友達と他愛もない話をして盛り上がる青春ドラマ。そう、高校デビューだった。
これだっと、思ったあたいはすぐに勉強をはじめた。あたいの学力じゃ、行ける高校がねぇ。必死に勉強したさ。それから、口調を直した。丁寧で柔らかく喋れるように。最後に、あたいをわたしに直した。(地ではあたいのままだが…)
そうして高校デビューに成功したあたいは、ドキドキしながら高校へと向かい、今に至るのである…。だからといって、こんなドキドキはいらねぇ。おいおい、初日から他の女子に目つけられるのだけは、勘弁だぞ。
と、そんなことを考えているうちに、隣の爽やか系イケメンが話しかけてきやがった。
「ごめん、悪いんだけどさ。◯◯教室って、どこかわかる?」
普段のあたいなら、何話しかけてんだよっと、言って殴っているとこだが、今のあたいはゆるふわ系女子。男子に話しかけられても、笑顔で答えなければならない。
「は、はいっ。えっと、それなら私も今から行くので…。えっと、い、一緒に行きますか?」
少しおどおどした感じになっちまったけど、今のあたいにはこれが限界だ。てか、本当は女子と話し慣れてから、男子と少しずつ話していく計画だった。まあ、女子とも何話していいのか分かんねぇんだけど…。
そうしているうちに、どんどん話は進んでいく。
「そういや、名前言ってなかったね。俺、木戸タクヤね。」
「わ、私、二階堂フタバって言います。ちょっと、今日緊張しちゃってて。」
そういや、男子とまともに話したことがない。あっちからすれば完全に変な奴と思われているだろうな。まあ、別にどうでもいいんだが…。
「あはは、そうだね。俺もびっくりしたよ。高校ってこんなに広いんだね。」
笑いながら木戸は返事をしている。性格までイケメンかよ、こいつは。いや、あたいの周りにいた奴らがバカなだけだったのか。
しばらくすると、あたいと木戸の間には気まずい空気が流れていた。てか、何話せばいいんだ。ふと、掲示板に目をやると部活動の紹介がされていた。これだっと、思ったあたいは木戸に話しかける。
「えっと、木戸くんは何か部活動とか決めてたりする?そこに掲示してあるみたいなんですけど…。」
そういって、二階堂さんは立ち止まって貼り紙を指差した。
「いろんな部活動があって、迷っちゃいますよね。木戸くんは中学の時に何かしてました?」
「いや〜、特に何もしてなかったかな。街とかで遊び歩いてたばっかだから、何かしてみたいな。」
こいつ、思ったよりもチャラかったのか。街で遊び歩いてるっていうと、あれだろナンパってやつだろ。
だけど、ナンパってなんだ?あたいはもちろん、男に声をかけられたことなんかねぇ。
あったとしても、マッポぐらいだしな。
「二階堂さんは中学の頃、何かしてた?」
「いや、私も街とかで遊び歩いてましたから。だから、部活動とか迷ってて。」
あたいの遊び歩くは、あれな、ガンくれるやつな。ガキどもから金銭巻き上げてるやつだからな。
てか、だんだん人の視線がウザくなってきやがった。くそー、殴りてぇ。何ガンくれてんだボケェ、って言って、殴りてぇ。
木戸は気を配ってくれたのか(慣れてんだろうなぁ)、
「二階堂さん、教室行こっか。ここじゃ目立つし。」
「そ、そうですよね。目立ちますもんね。」
木戸のやつとクラスに入ると、黒板に席が書かられた紙が貼り付けられてた。
そっか、自由に席座るんじゃねぇんだっけ。
「あっ、二階堂さん、隣の席じゃん。これからよろしく。」
「そうみたいですね、こちらこそです。」
おお、偶然が重なる奇跡ってあるんだなぁ。これは木戸と友達になって、木戸目当ての女子を誘い込むしかねぇ。
『えっと、LI◯Eとかやってる(ます)?えっ!?』
木戸タクヤとあたいは同じことを聞いていた。
書き終わってみると、フタバちゃんがヤバかったですね(´・_・`)
発想がゲスくなってしまいました笑
タクヤ君は女子に免疫がなさすぎて、かわいいとかの区別はあまりついてません
生粋のヤンキーってイメージです笑
フタバちゃんは、元々おしゃれとかに興味があったので、イケメンとかの判断はできてます
その違いでフタバちゃんがこんな風になってしまったんですかね笑