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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の至難
54/65

勘違い

今回は、主人公の思考が少しゲスですが気にしないで下さい♪

組素高校の文化祭は、全部で三日間あり、今日はその初日である。


と、現実逃避したもの、現実が逃げてくれるわけじゃない。僕は、舞さんのファンクラブを相手にしながら舞さんの方へと視線を向けていた。舞さんと、一緒にカップル限定のイベントの先陣を切って回っただけなのに、なんで僕はこんな襲われてるんだ……。


「……ふーん?生徒会長は火凛さんに好意を持っていると……。」


舞さんの親衛隊(ファンクラブ)の攻撃をいくらか食らいつつも、倒した僕の耳に、面白い情報が入ってくる。僕は笑みを浮かべながら、呟く。舞さんが生徒会長にいっている言葉はほとんど聞き取ることが出来なかったが、火凛さんの名前はかろうじて聞こえた。そして、顔が赤くなっている生徒会長を見るに、そういうことなのだろう。これは、いい脅迫材料を手に入れ……げふんげふん。なんでもないよ?別に、今まで散々舞さんのことでからかわれたことを、根に持ってたりしないんだからね! うん……、自分で言ってて気持ち悪いの分かってるから、あんまり叩かないで……。例えるなら、そう。やめて!二心のライフはもうゼロよ!と言ったところだろうか。だから、僕のことを叩くのは止めてね。生徒会長ならいくらでも叩いて良いから。僕が許可する。どうやら、舞さんと生徒会長の話が終わったようなので、手を上げて、舞さんの方へと向かう。手を上げたのは、こう、なんというか、その、勝利した感を出すため。勿論、敗者は親衛隊(ファンクラブ)の会員どもだ。数の暴力だったが、なんとか制せてよかった。


「二心!」

「ごふぅっ!?」


気が付いた時には、目前に舞さんが迫っており、いきなり飛び込まれた。考え事をしていた僕にとっては不意を突かれたようなものなので、体への衝撃が半端ないです。踏ん張って倒れなかった僕を誰か誉めてほしい。流石に、声までは隠せなかったけど。


「ふふっ、驚いている二心も可愛いな。」


そして、舞さんの唐突な爆弾発言。僕の体感時間が止まり、体感温度は暑い夏のはずなのに、氷点下まで急直下する。今の発言を聞いた(ファンクラブ)(親衛隊)が起き上がり、僕のことを油断なく睨み付け始める。馬鹿な……!確実に急所をついて気絶させたはずなのに、どうして立ち上がれるんだ!! まぁ、実際のところはリア充を恨む彼らのそんな思いが、立ち上がらせているのだろうが。しかしながら、冷静に考えてみれば、彼らが舞さんが見ているところで危害を加えるとは思えないので、彼女が近くに居る限り、僕に死の危険性は低下する。未来?僕は、未来の自分を信じている。そうだ、先程手に入れた、生徒会長の情報を流せば、そちらにある程度流れてくれるのではないだろうか。……いや、駄目だ。彼らは、非リア充である前に、舞さんの親衛隊(ガーディアン)流れてくれるとはとうてい思えない。畜生、これほとんど詰んでる。


「取り敢えず、仕事も終わったし、文化祭回ろうか。」

「あぁ、そうだな。」


やけに嬉しそうな舞さんの態度は置いといて――置いておかなければ、僕の何かが終わる気がするので置いておくとして、僕が発言した瞬間に、さらに温度が下がった。当社比二倍ってかんじ。舞さんがいなくなった瞬間に襲ってくることうけあいである。仕方がないので、余り切りたくない札――切り札を切ることにする。生き残る為なら、舞さんを利用することだってやぶさかではない。


「舞さん。ちょっと彼らがまとわりついてくるんだけど、一言行ってもらえないかな?一言でいいんだけど」

「私が二心と文化祭を回る……、はっ、いや、すまない二心。それで私が彼らに言えばよいのか?」


トリップ状態に陥っていた舞さんだが、すぐに戻ってくる。というか、その状態でも僕の話聞けるんですね……。彼女のスペックの高さを再確認する。不思議そうな表情をした舞さんはしかし僕のお願いに質問することなく従ってくれる。これで、僕の命は助かったも同然。舞さんの親衛隊(ストーカー)もそれに気が付いたのか、顔を青くし始める。対照的に、舞さんの顔は赤く染まっている。……あれ、なんか、嫌な、予感。


「み、皆!わ、私は今から二心と文化祭で、で、デートするから、邪魔をしないでくれ!」




地雷投下。もはや機雷と呼べるそれは、災厄を招き入れ、最悪を呼び寄せる。明らかに頬が赤く染まった少女は、正に恋する乙女であり、誰も彼女を止めることはできない。例え、そこで立ち上がらなければならないときであっても。


「くそ……。これは予想外!ま、舞さん行くよ!」

「じ、二心!あぁ行こう。」


僕が最初に動けたのは行幸としか言いようがないだろう。軽くトランス状態なのか、普段は見せないような彼女のテンションにギャップ萌えを覚えながら僕は立ち止まっている彼女の手を取り、脅威から逃れるように走り出した。向かう先は、人の集まる模擬店付近。僕の楽園(エデン)はそこにある!

読んでくださり有り難うございます。

前書きの気持ち悪さと言ったらまぁ想像を絶しますね。

というわけで、文化祭の捕捉とかしてみました。まだ一日目。ちなみに、どんなイベントがあるのかは作者も知らない。次回!イベントが思い付いたらきっと投稿。思い付かなかったら、イベントを避けて投稿します。よろしくです。

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