テスト終了
「テスト終わった……。」
夏真っ盛りな青空を窓から見上げ、感慨に浸る。全ての教科のテストが終わった。勿論、この場合の終わったというのは、格好よく言うとダブルミーニングというやつで、つまり二重の意味で終わったということである。この場合の二重の意味というのはテストの期間から解放されるという意味であり、また、もう一つの意味はテストを受けた多くの人類が体験したことのあるであろう、テストの点数に戦慄するという意味のあれである。お分かり頂けただろうか、僕がどれ程恐怖し、怯えているかを。いや、テストの点数についてきっと大丈夫等と言えるほど、僕は状況を楽観視出来ないのだ。僕は、数日前、この組素高校で初めての生徒会副会長と副風紀委員長を兼ね備えた生徒となった。それだけなら、凄いの一言で終わらせられるからいいのだが、立場には責任が伴う(ものであるらしい)。故に、テストの点数が悪ければ、どちらも止めさせられてしまう。僕としては、今のこの少ししんどい状況を止めれるならば別にそれでも構わないと思ってしまったりするのだが、一度なってしまった以上、やり遂げるのが筋というものだろう。別に、舞さんの笑顔を壊したくないとか全然、思ってないですよ。僕はそんなことを考えながら、今日は生徒会の仕事も、風紀委員の仕事もないので家に帰った。久し振りの休息が嬉しいです。
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そして、翌日。本来ならばテストの点数や順位が張り出され、生徒会長との差にズーンとなっている僕が廊下に伝っているのだけれど……。
「やっべぇ、超、しんどい……。」
昨日まで(昨日は風紀委員の集まりも生徒会の集まりも無かったのに)の無理というか頑張りが祟ったのだろうか、絶賛風邪引き中である。ゴホッゴホッといかにもな病人の体をしている僕を看病してくれる人物は勿論、存在しない。まぁ、学生の本分は学業であるとそれに、似たような台詞を何処かの元副風紀委員長くんも言っていたことだし、僕もそれに賛成である。それにしても、あれだ。寝るとき以外、ほとんど使っていないベッドは自分専用で僕以外使ったことがないためか、痛んでいるところもなく、綺麗である。別に、他の人と同時に使うことがないことを悲しんでいる訳じゃないからね?そもそも添い寝と言うのは、僕たちにとっては非リア充にとっては、それだけで精神的苦痛が伴う。女子の柔らかい体にうっかり触れようでもしたものならば、そこの感覚だけ敏感になってしまい、最終的に触れたときの恥ずかしさと申し訳なささで体全体が熱くなるのだ。うんうん、あるあ……いやないね。そもそも添い寝してもらっている時点で既にそいつはリア充であると気付くべきだ。え?どの口が言うのかって?この口です。とまぁ、あらかた一人事を心の中で呟いたところで、布団から出ようとする。それにしてもあれだね。人間、一人でいると独り言が増える。その癖が抜けないまま行くと、変人扱いされてしまう。つまり、風邪は他人との関係性を引き裂く悪魔の病気である。フッ、と笑うと、これも独り言であることに気付く。うん、本格的に僕、ヤバイかもしれない。
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少し遅めのお昼を食べようと下に降りた僕は、何か無いかと冷蔵庫の中を漁る。流石に熱っぽくて若干意識が朦朧としていて、足元がふらつくこの状態で、料理をしようと思えるほど、僕は頑丈ではない。舞さんあたりならば、それでも気力とか根性とか、およそ少年漫画の主人公のようなもので、立ち上がり作り上げてしまうのだろうが。あれ、なんか僕、めっちゃ弱々しくない?いや、違うきっと、舞さんが男前過ぎるだけである。その証拠に、彼女のファンクラブには女子生徒も属している。男子には妬まれるだけだが、女子の人たちには一度も「コロス……」等と言われたことはないので、男子よりかは僕のことが好意的に映っていると思いたい。それにしてもあれである。冷蔵庫に入っているのは、調理しなければ食べれないような物ばかりである。何故か普段置いてある簡単に食べれるような物が今日に限って置いてない。おかしいな、昨日の夜まではちゃんとあることを確認していたんだけどな……。うーん?どうしてないんだろう……。しばらく、考えてみると、一つだけ思い当たることがあった。もしかして、僕が朝ごはん作らなかったから、食べるものなくて、冷蔵庫の中の簡単に食べれそうなやつをあさって食べたとか?
……それしか、考えられない。
これを自業自得と言うのだろうか。いや、でも冷静に考えたらあの二人に料理を教えるなど不可能であるし、そう考えるとやはり僕のせいではない……。家庭的な男子というのも苦労するものだ。あっ、頭痛くなってきた。頭痛が酷い。食べるものがないのなら仕方ない。水で我慢する。僕は冷蔵庫の中からペットボトルを持って、階段を上り自分の部屋で眠ることにした。
読んでくださって有り難うございます。
インフルにやられて土日打つことすらままなりませんでした……。申し訳ない。
出席停止だ。わーい。




