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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の災難
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見回り

「ちょ、ちょっと待って、舞さん。」


生徒会長によって舞さんに差し出(生け贄に)された僕は、彼女に引っ張られるがまま、外へと連れ出された。何度も言うが、彼女の身体能力は僕よりも圧倒的に高いため、僕はされるがままに引っ張られていたのだが、流石に引っ張られているだけだと足がもつれてきてこけしまう可能性もあるので、彼女に少しペースを落としてもらうように頼む。彼女も、僕がついていけていないことに気付いてくれたのか、少しだけペースを落としてくれる。助かった。あのままのペースだと、僕はこけていた。危なかった。女の子に引っ張られてこける男子って…………。気まずい空気になっていたかもしれない。


「はぁはぁ、ふぅ。」

「だ、大丈夫か?二心。」

「うん。大丈夫だよ舞さん。少しだけ、疲れたけど、大丈夫。」


僕は汗を拭って、答える。彼女は、そんな僕に向かって、心底心配そうな表情を向けて僕を心配してくれる。やっぱり、彼女は優しい人だ。昔、あんなこと(・・・・・・・)があったにも関わらず、僕に関わってくれて、その綺麗で男子を一発で落とせる魅力を持つ笑顔を向けてくれるのだから。


「そうだな、走る必要はなかったかもしれない。歩いて見回りすることにするかな。」

「あ、それは結構助かる。僕、体力あんまないから、走るとすぐバテちゃって。」


彼女の言葉に、感謝の意を込めてそういう僕だったが、しかし、体力があまりないというのはどちらかと言えば、嘘になる。実際、今年はかった持久走のタイムはクラス内十位と男子のなかでは真ん中辺りだったし、僕の持久力は、普通並みである。勿論、これはクラス内で考えた場合に限り、彼女と比べると僕と彼女には天と地の差があり、その点に関して言うならば、僕の体力はあまりないと言えるだろう。いや、そもそも彼女と比べるのが間違っている。仮にも、彼女は全国大会に出ている人だ。僕ごときが敵うはずないし、比べること事態が間違っている!大事なことなので二回言いました。


「えーと、確か学校の近くを見回るんだよね。」

「あぁ。そうだ。この近くにコンビニがあるだろう?そこまでが、私と二心の調査範囲であり、監視範囲だ。」


近くのコンビニと言えば、ここから、歩いて五分ほどの場所にある、年中無休で空いているコンビニのことである。僕の家に帰る道の途中にあるので、たまに雑誌などを立ち読みしたりもする。一日中開いていて、さらに僕の家から近いので色々と便利なのだ。


「うむ。それでは、歩いていこうか。」


僕と舞さんの見回る範囲がわりと小さいのは一重に風紀委員の人が多いからであり、かつ、彼女の統制する風紀委員が優秀だからである。今年の生徒は本当に優等生ばかりなのである。ただし、僕は除くけどね!!別に、自分のスペックを嘆いてなんてないし!!僕の兄にしてもそうだけど、ただ僕の回りが凄すぎるだけなんだから。


「二心、そこの角は右じゃなくて、左だ。」


僕が、考え事をしながら歩いていると、歩く方を間違えていたようで、彼女に訂正される。あれ?こっちから行った方が近いのにどうして………?あっ、風紀委員で決められた回り方でもあるのだろうか。だから、右じゃなくて、左と。たぶんそうだろう。それに、風紀委員長である彼女がそう言ったなら、なにかしら理由があるはずだろうから、僕はそれに従うだけである。今は、風紀委員に生徒会から、助っ人として駆り出されているわけだし、極力彼女の言うことは聞くべきだろう。それに、こちらからでもコンビニには行けるし。


放課後から、数十分たっていることもあってか、通学路に生徒はほとんど見かけない。僕と舞さんはその後数十分程度学校の周囲を歩き回り、見回ったが、不振人物っぽい人はおらず、ストーカーなんてのは、火凛さんには悪いが、気のせいだったのではないのかと思えてきた。勿論、僕だって、ストーカーがそう簡単に捕まるなんて思ってない。それほど簡単に捕まっているのならば、風紀委員が駆り出されることもないからだ。とはいえ、優秀な風紀委員をもってしても捕まえられないとは、ストーカーなんていないとしか思えないのだ。まぁ、ストーカーの隠密能力が高いだけかもしれないが。


「やっぱりいないね……。」

「そうだな、今日はこのぐらいにしておくか。」

「うん。お疲れ様、舞さん。僕は今から鞄をとるために向かうけど、舞さんはどうする?帰るんだったら、先に送っていくけど。」

「む。では、送ってもらっても構わないか?」

「おっけー。じゃあ、先に舞さんちによろうか。どうせ、数分程度だし、女の子を一人にするのは危ないしね。」


今日の見回りも終わったので、彼女に送っていくと提案するとなぜか、彼女は顔を真っ赤にして、俯いてしまった。あれ?この安っぽいセリフって、フラグじゃね?そう思ったときには、既に行動を起こしていた彼女にがっしりと手を(俗に言う恋人繋ぎで)繋がれていた。

読んでくださってありがとうございます!!

最近、話のネタが出てこないので、ない頭で必死にひねり出してます。そして、ぜんぜん学園してない……。あと、今さらですが、お気に入り登録してくれているかたには感謝です。そろそろ、五千ユニークです。嬉しい!!

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