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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の災難
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生徒会室での頼み事

「ふぅっ。」


彼女(転校生)たちにたいしての慌ただしい(言い争いばかりの)中、学校説明会を終えた僕は、これまでになく体力を削られていた。ついでに、僕と彼女たち美少女のギャップによって、おもに周りの目を気にする僕の精神力と、彼女たちの下らない言い争いを一回一回止めることにも僕の精神力がガリガリと削られ、もはや、そのまま家に帰る力など残っていないほど、僕は疲れていた。そもそも、鞄が生徒会室に置きっぱなしなので一度とりにいかなければならない。


「はぁ。」


何気なく吐いたため息が今日一日の間に癖になってしまっている、自らにたいして苦笑し、一度生徒会室へと足を運ぶ。


「あれ?空いてる。」


彼女たちに学校説明をしたのは放課後のことなので、いまは、最終下校の時間がわりとすぐにくる時間帯なので、皆もう下校したと思ってたんだけど……。僕は、今までにないことに少しばかり緊張しながらも、重い扉を、重々しく開け放った。


「ーーーって、火凜さんと、生徒会長?」

「おっ、帰ったか二心。悪いが仕事手伝ってくれないか?商村が用事で帰っちまって。」

「了解。僕も少しだけ、書類を整理したいと思ってたんだ。」


僕は生徒会室に入り、置いてある鞄から、筆記用具をとりだし、その言葉にうなずく。精神的に疲れたら、脳と体を動かして、極端に疲れさせた方がバランスがいい。おもに寝るときに。というわけで、僕は彼から渡された書類に片っ端から目を通して、その書類に、筆を走らせた。


―――――


「ふぅっ。やっと終わったー。」

「お疲れ様です、副会長。」


数十分かけて、仕事を終わらせた僕は彼女に労いの言葉をかけてもらい、彼女の汲んだお茶を飲んでいる。僕の方が渡された書類の量が少なかったはずなのに、僕よりも先に仕事を終わらせているのを見ると、やはりハイスペックだなぁ、と、お茶を飲んでいるせいか、そうしみじみと思う。勿論のことながら、我らが、組素高校の生徒会長様はとうの昔に終わらせていたが。僕の二倍はあったはずなのに、どうして僕の半分の時間で終わるんだ……。どうやら、完全生徒会長の名は伊達ではないようだ。


「さてと、それじゃ帰るか。」

「あぁ、うん。そうだね。」


僕と、生徒会長は言葉を少し交わして、帰る支度をする。僕は、壁にかけてある鍵をとり最後に、部屋のなかに、忘れ物がないか、窓の鍵の閉め忘れなどがないかを確認して、扉の外に出る。先にでた二人にも、忘れ物をしていないか確認してもらって、重い扉の鍵穴に鍵を差し込み、右側に回す。扉が閉まる音がしたけど、念のために扉を二、三回ほど開けようとするが、ちゃんと扉がしまっているので、開くことはない。疲れからか、少し足元がふらふらする。少し、頑張りすぎたかもしれない。扉がしまっていることを確認した僕は、待ってくれている二人に挨拶をして、家に帰った。生徒会長はどうやら、火凛さんの家に寄って帰ってくるらしい。なんでも、用事ができたらしい。まぁ、僕には関係ないか。それにしても眠い。どうして、こんなに眠気が襲ってくるんだ?


「じゃ、僕は先に帰っておくね。」


僕は、生徒会長と火凛さんにそう言って、一人で帰ろうとする。あくびも出てきており、なるべく早く帰ることが、望ましい。家に帰って、晩御飯を作り、そして寝る。メリアさんと、アスレアーノさんも、晩御飯を待っているし。いざとなれば、朝食の残りを勝手に食べると思うけど。僕が、彼らに背を向けて、廊下を歩き出そうとするが、眠気のためか、やはり足元がおぼつかない。これはいよいよ、本格的に不味いな……。僕は、そう思い歩みを早めようとする。しかし、右腕を誰かに捕まれ、最初の一歩すら阻止される。


「なにいってるんだ二心?お前もくるんだ。」

「はぁ?なに言ってるんだ?僕は晩飯の用意をしなければいけないから、先に帰りたいんだけど……。」


しゃべっている間にも、少しずつ眠気が体を襲う。本当に眠い。


「ふぁぁぁ…。」


たまらず口から出たあくびを見て、生徒会長はニヤリと笑う。どこかで、何度か見たことがあるようなその顔は、彼にとって面白く他人にとってちっとも面白くない、悪戯をするようなそんなときの顔だ。


「眠いのか?二心。」

「うん、まぁ……眠いと……言えば…眠いけど。」


あまりの眠さのためか、言葉に少しつまり、ろれつがまわらなくなる。早く手を話してくれないかな。もう、帰って寝たい。夕飯の用意よりも先に寝るぐらい寝たい。だから、早くこの右腕を掴んだ手を放すんだ!!


「まぁ、眠いだろうな。だって、あのお茶、睡眠薬入ってるし。」

「は、はぁ?……はぁ!?」


この眠さは、彼女のいれてくれた、あのお茶にあるらしい。彼女の方を一瞥すると、少し困ったような、彼女にしては珍しい表情をしていた。


「というわけで、彼女の家にレッツゴー。」

「せ、生徒会……長……。」


あ、もう無理。もう寝る。だが、最後にこれだけは(例え心の中でも)言っておかなければなるまい。


謀ったなぁ!和宮屋!語呂が悪いなと思いつつ、僕は眠りに体を委ねた。

読んでくださってありがとうございます!!

皆さん、本当に、久しぶりです。約一週間ぶりでしょうか……?

次話の投稿も、遅くなると思います、すいません。一ヶ月いないには更新したい……。


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