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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の災難
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校舎説明での悩み事

「はぁぁぁー。」


僕はため息を隠すことなくさらけ出す。回りの目なんて気にしてなどいられるか。なりふりなど構いたくない。てか、副会長辞めたい。僕は今日も、今日とて受難の中。自分で言ってて悲しくなってきた。そもそも、どうして僕はこんなことをしているのだろう。


転校生に校舎の説明なんて!!


―――――


「えっ?今、なんと仰られましたか、井島先生?」

「だから、転校生に、校舎の、説明を、してくれと、言っているんだ!!」


僕が聞き返すと、律儀に言葉をぶつ切りにして、僕が分かるように、説明する井島先生。聞こえてるし、分かってるし、理解できてるよ。そうじゃなかったら、敬語でなんか聞き返してませんよ。現実逃避と笑ってもらっても構わない。逃避できるなら、逃避できるときに逃避した方がいい。いざってときに、そんなことになっても困るからな。えぇ、そうですよ。また、僕のところに面倒事が回ってきただけですよ。珍しく出席したと思ったら、僕に面倒事を持ってくるしか脳がないのか。


「僕以外に適任がいるでしょう。」


僕はちらっと左の方に目をやる。そこには、いつも通りにハイスペックを利用して業務にとりかかる、我が兄にして、組素高校生徒会会長、和宮 一身の姿が。久しぶりにこんな紹介の仕方久しぶりな気がする。だって、最近ダメダメだったもんな。そんな彼でも、僕よりは適任のはずで、寧ろ、僕よりも女子の扱い方を心得ているに違いないのだが。


「俺は、その日仕事で埋まっている。これが、俺のスケジュール表。」


さも当然のように答える彼。高校生でスケジュールなんて言葉を使うやつが居るだろうか。いや、いない(反語)。最近覚えた単語を使って、彼の非凡さを非難する。しかも、さりげなく、スケジュール表なんてものを持ち出して、僕に見せてくるところ辺りがなおたちが悪い。僕だって、その日は何か予定が入っていたはず……。はずなんだ……けど。


「ちょ、ちょっと待って生徒会長。なんで僕の仕事までこのスケジュール表にかかれてんの!?」

「おいおい、俺は生徒会長だぜ?部下に仕事を押し付けるような真似できるわけないだろう?」


彼のスケジュール表を見ると、僕が行うはずである仕事が書かれている。まさかこいつ……。僕を嵌めやがった!!なんてことだ。生徒会長の威厳も何もないよ!自分のやった姑息さに気づけよ!そして、僕の安寧の仕事を返せ!


「まぁ、と言うわけだ二心。お前以外にできるやつはいない。というか、お前が井島先生に指名されたんだからお前がやれ。」


酷い。こういうのは普通生徒会長とかがやって、フラグを立てるものなのに。


僕にーーー

ーーーフラグを立てろと言うことなのだろうか。


―――――


もちろん戯れ言ということは分かっていたよ。僕は、生徒会長(主人公)じゃないし、ただの語り部だし、微妙なたち位置の副会長だし、どんなに頑張っても、兄曰く影雄(ダークヒーロ)(笑)が精一杯らしいし。フラグなんて簡単に立つものじゃないことぐらい、本心では分かっていましたよ。フラグを立てる何て言わないからさぁ、身の程知らずのことは言わないからさぁ。


「僕、君のこと嫌いだ!!」

「あら?私もあなたのことが嫌いよ?」


初対面の転校生同士で、喧嘩するなっ!!


そう、彼女たち、高飛車系美少女、櫛呂 挿架と僕っ子の美少女、相乃 琥珀は非常に相性が悪い。初対面で喧嘩できるのがいい証拠だ。ああもう、僕の仕事を長引かせないでほしい。これも、全部僕の仕事をかっさらっていった生徒会長のせいだ。とはいえ、僕も副会長。与えられた仕事は最後までしなければならない。


「はぁ。ここが、生徒会室です。」


喧嘩をしながらも僕についてくる、彼女たちに無駄かもしれないと思いつつも、一校舎の教室の説明をする。先にA棟とB棟を紹介し、最後にC棟にある生徒会室を紹介して説明を終わる。ふぅ。これで紹介は全部終わり。あとは、いきたい場所を聞いてその場所に連れていくだけか。


「いきたい場所はありますか?」


僕は、いまだに喧嘩を続けている彼女たちに向けて質問する。彼女たちは、険悪なムード抑えて考え込む。僕はそれを少し待つ、やがて、二人とも顔を上げ、同時に答えを発する。


「「図書室!!」」


そうか、図書室に行きたいのか。それにしても、息ぴったりだったな。


「ちょっと、僕の真似しないでくれる?」

「先に言ったのは私ですわ、あなたこそ真似しないで頂ける?」

「何言ってるの!?僕の方が先だったよ。」


くっそ。喧嘩が止んだと思ったら、また始めたよ。ここまで合わない人間なんているのかな。目の前にいるけど。もしかしたら、合わないんじゃなくて、合いすぎるから駄目なのかもしれない。同族嫌悪みたいな?息ぴったりだったしなさっき。


「はぁ、分かったんで、着いてきてください。」


僕は目の前で繰り広げられる、不毛な争いにため息を本日一番の大きさで吐き、図書室へと向かった。

読んでくださってありがとうございます!!

始終ぐだぐだな今回ですが、きっと次回もぐだぐだです(寧ろ、ぐだぐだでない方が少ないかもですね)。次回もぐだぐだに頑張ります。よろしくお願いします。

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