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生徒会副会長の受難  作者: 紫緑
生徒会副会長の災難
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帰り道での出来事

「ふぅー、疲れた。これで今日の仕事は終わりかな?」


二人の女子生徒の書類に目を通し、印を押した僕はその後、いくつかの回されてきた仕事を確実に終らせていき、そのまま最終下校時間の数分前まで仕事をやっていた。生徒会と言えど、最終下校時間には帰らなければならないのだ。回りを見渡すと、僕が書類を終わらせることに没頭しすぎていたせいか、生徒会室には僕以外誰もいなかった。えー、皆先に帰っちゃったのか。いくら集中しているのを邪魔するのが悪いからって、帰るんならいってくれればいいのに。全く。僕は、生徒会室の掃除を簡単に行って、鞄に机の物を押し込み、机の上の書類を整え、部屋の壁の隅にかけられた鍵を取って、鞄をかたにかけてあの装飾の多い重い扉を開けて、生徒会室の部屋の外に出る。


「あれ?どうしたんですか?舞さん?」


生徒会室からでた僕を待っていたのは舞さんであった(外に出たらたまたまいただけで、僕を待っていたわけではないかもしれないけど)。委員会のひとつである、風紀委員の長、風紀委員長である彼女だが、今日は委員会はなかったはずである。と言うよりも、そもそも委員会なんて、一ヶ月に一回あるかないかである。そして、今日はないはずである。彼女は基本的に部活動に参加していないはず。ということはやはり僕を待っていてくれていたのかもしれない。


「いや、何。一緒に帰ろうと思っただけだよ。」


僕は、どうやら彼女と一緒帰れるらしい。こんなところファンに見つかったら僕ヤバイんじゃない?と、思ったけれど、前にかなり恥ずかしいテンションで彼女のおでこにキスしたのを思い出した。あのときのことを今更思い出した僕は、その思い出に顔を赤らめることなく、寧ろ自分のした行為に吐き気がする。だが、彼女の手前、そんなそぶりを見せるわけにもいかず、ギリギリにところで自らを自制する。落ち着け、落ち着くんだ僕。どうやったら彼女のファンから逃げ切るか考えるんだ!!あっ、これ落ち着いてない人の思考だ。



彼女との帰り道、彼女は何かを言いたげに顔をあげたり、俯かせたりしている。滅多にしない彼女のそんなそぶりを見て、厄介事かもしれないと思いつつも聞かなければいけないかなという気になる。兄に巻き込まれ過ぎたせいで、最近巻き込まれることになんの違和感も持たなくなってきたよ。まぁ、彼女にはお世話に何度もなっているし、僕が力になれそうなことなら、手伝ってあげるか。


「どうしたの?舞さん?」

「ああぁ、あ、そそのだなぁ。」


僕が顔をのぞきこむとやはり彼女らしくなく後ろに下がり、少しうろたえた様子で僕をみる。どうしたんだろう。ここまで、狼狽えた彼女をみるのが初めてかもしれない。僕は、彼女の抱えている悩みごと的なものが、僕にも話せないようなものなのかと思う。僕は(自分で言うのもなんだが)彼女とはわりとなかがいい。わりと。そんなわけで、僕は彼女の相談に乗ったことがある(といっても一度だけ、べつに泣いてないし!)。だから、彼女の相談に乗ろうと思い、ちゃんと相談に乗せられる相手であることを彼女に帰り道の80パーセントを使って証明したのだが、彼女の口から出てきたのは予想の遥か、斜め上を行くものだった。


「こ、今度、私と一緒に、ゆ、遊園地に行かないか!?」

「………はぇ?」


僕は、そんな反応しかできなかった自分を殴りたくなった。


―――――


「へぇー、遊園地か行ってこいよ、二心。」


彼女と、帰り道の途中で別れた僕は(女性を一人で家に帰すのは心苦しいが、もしもの時に僕がいたら彼女の邪魔になる)家について、夕飯を作りつつ兄に遊園地のことを聞いたのだが、反応は僕が思っていたのは違った。


「はぁー。これ、お前の差し金だろ?一身。」

「ん?あぁ、そうだが?」


僕が彼に問いただすと悪びれずにそう言う僕の兄。彼女と別れてから思い出したのだが、前にメリアさん一家を説得するように、僕を説得するために舞さんを説得した彼だったが、最初の方は舞さんも僕を説得するのを渋っていた。それを、彼が彼女の耳元で何かを囁き、僕を説得するように説得した。そのときに、僕は彼に何を言ったのか、聞いたのだが、結局、教えてもらえなかった気がする。そして、その教えてもらえなかったないようというのが、


「遊園地のペアチケットと、というわけか。」

「そ、そう言うことだ。確か期限は5月一杯までだったから、時間はわりとあるけど早めに行けよ。6月にはテストあるんだし。」

「じ、二心さまにもついに春が!?」

「そんなんじゃないよ、メリアさん。」


夕飯の匂いを嗅ぎ付けたのか、二階から降りてくる、メリアさんがそう僕にたいして口を挟み、アスアレーノさんは口をわななかせ、信じられないというような顔を作り出す。酷い。


「う、嘘です!!二心に春が来るなんてあり得ないです!?」


丁寧口調なのに僕を傷つけているようにしか聞こえないのは気のせいだろうか。うん?僕が主観的に聞いているから?そうだね、そうだろうね。もし、悪意が含まれているんなら、僕は今すぐに彼女を家から追い出しただろうね。


「………、で、いついくんだ?二心。」

「うーん。5月の中頃にしてるけど。」

「そうか、まぁ、楽しんでこいよ。」


騒いでいる彼女たちを放置し僕は夕飯を作りながら、彼女との約束をいつにするか考え始めた。

読んでくださってありがとうございます!!

新キャラの説明がちっとも出てこない……。そして、いつも通りの急展開……。自分の文章力のなさに涙が。次回、なにも考えていない作者は書くことが出来るのか!?少し、頑張ります。因みに、新キャラの女子二人は二年生であることをここに明記しておきます。説明不足ですみません。では、よろしくお願いします。

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