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迷子

作者: 鬼琥珀

読み専のズブのド素人がなんとなく書いたものです。

軽くスルーしてくれると喜びます(けして、ドMではございませんのであしからず)

突然だが俺は死んだ。

理由?知るわけないだろっ

自分の名前と死んだ理由だけをすっぱりと覚えていないのだから

ただ、俺は死んだんだと漠然とした想いがあるだけ。

此処は何処で、俺は誰で、何でこんな森の中に居るのか・・・



「何でだよ」

周りに誰もいないのだから問いの答えが返ってくるはずはなく。

「・・・・はぁ。」

こう言うときは普通もっと感情的になって暴れまわるとかするんだと思ってたけど、俺、意外と冷静じゃね?

「誰かぁ居ませんかー?」

暇だから叫んでみたり・・・

返事は来ないだろうn『誰ですかっ?!』

あんれぇ・・・誰かいたよ。

回りを見渡してみる。

誰もいない幻聴が聴こえるとか冷静じゃねーなぁパニックになりすぎて、驚きすら越えたかっ!

『ちょっと~無視しないでよ。そっちが先に話し掛けてきたくせに』

また聴こえる・・・。回りを見わ(略・・・・誰もいない。

『私を驚かせておいて、無視ですか、そうですか。もう良いよ。ひっく・・うぅ・・ぇーん・・ズズズ・・良いんだもん。わ、わたし、むしさ、れても、なかない、もん・・・うぅ・・・』

・・・・泣いてるやんかぁぁぁぁぁぁ!!!!?

「落ち着け。大丈夫だ無視してないからっ姿が見えないから幻聴だと思ってただけだから。だから、泣きやんでくれないか?ついでに姿を表して欲しいんだが。」

自分で何言ってるのかすらわからねぇ。

しかも、フォローになってないし

『ほんと?無視されてない。?あなた、私が見えないの?目の前にいるのに?』

「・・・は?目の前?」

『うん!ほらほら~』

目の前には木がはえていて(森だから当然だけどな)その木の枝には、何故か妖精のような人形がある(なんか動いてるし・・・)アレではないだろう。

うん。現実逃避しながらその人形をみていると

『そんなに見つめられると恥ずかしいよぉ』とか言ってる。

って、はいぃぃぃ。キタコレ!!!

「マジッスか。それだけはないと信じてたのに。俺の信頼を返せーーーー!!」

『え?え?ご、ごめんなさい。えっと、あの・・うぅ。』

ヤベ、また泣きそうになってる。

仕方ないなぁ

「おぃ、そこのちっこいの。お前何者?」

必殺★話題チェンジ!!

『ちっこいの、ちっこいの、ちっこいの、ちっこいの、ちっこいの、・・・・・・・』

地雷を踏んだようだ。

「おーぃ、戻ってこーい。」

こんなんで、戻って来るわけni『ハッ』キョロキョロ。

戻ってきた・・・だ、と。

しかも回りを見渡してる姿は可愛いじゃねーかチクショー!!

『あの、貴方は誰ですか?』

・・・俺の質問はスルーでるね?分かります。

「はぁ」

俺が溜め息をつくとちっこいのは何故かビビってた。

笑えるんですけど~。

「俺が誰かしりたければ、先ずはお前が先に名乗れよ。」

『えっと私はフェアリー族のリーフェン・フェa・・・コホン、フェン・サライスです。フェンって呼んでください』

コイツ、フェンは偽名でリーフェンが本名だな。

分かりやすいやつまぁ、良いか

『わ、私が名乗ったのですから貴方も名乗ってください。』

コイツ素直そうだから、からかうと面白いだろうなぁ

「偽名でも名乗ったことにするんだ。」クスクス

フェンのやつが驚いてる。

気付かれてないと思ってたのか。

「まぁ、良い。俺は・・・たぶん人間で名前は覚えていない」

『え?』

フェンの驚いた顔はシャメ撮って友達に回したらみんな笑いころげるだろうな・・・。

『あの、冗談ですよね?』

「いや、マジだ」

フェンの問いかけに即答した。

自分でも胡散臭いと思うが真実なのだから仕方がない。

フェンは驚きすぎて固まっている。

つか、フェンってめちゃ可愛い顔してんなぁこれで人間サイズだったら俺口説くんだけど・・・妖精サイズはちょときついかな。色々と。







「・り・・い・・どこに・っ!!・わ・」

ん?近くに人間がきてる。

しかも鎧や剣のような金属音もしてるから武装集団かなにかか。

どうやら誰か探してるっぽいな。

声の雰囲気からして敵を探してる気がする。

穏やかじゃないな。

見付かると色々面倒そうだし隠れるか。

フェンはまだ固まっているからとりあえずつかんで、人のいない方へと走る。

フェンが何か言ってる気がする。

「静かに」

見付かりたくないからフェンに一言言って、口を塞ぎ走る。






武装集団?からかなりの距離を離れた所にきたのは良いが、フェンが・・・

切株の上で怒ってるフェンも可わいry・・・ゲフンゲフンッ。

俺はただの変態ではない。変態と言う名の紳士です(キラーン

『いきなり酷いです!!こんな人気のない所に連れてきて、私をどうする木ですか!!?実験体?解剖?躰目的ですね!!良い人の振りをして騙したんですね!ひっく。・・うぅ・グスン・・ぅ・・・・・・』

・・・泣かせたい訳じゃないんだけどなぁ。

躰目的ってなんつーことを。

それに会った時から人気なんかなかっただろ。と心の中でツッコミを入れる。

「・・・・」

俺は無表情でフェンをみていた。

小さいけどとても可愛い少女?に上目ずかいで見られて緩みそうになる頬を引き締めるのに必死だ。しかも涙目

『っ!そんなに睨んでも怖くなんかないんですからね!』

睨んでないのに・・・。ちょっと振り回してみるか

『え?なんで掴むの?!はーなーしぃてぇぇ』

掴んだだけでもこんなにうるさいとは。だが断る!

「フェン、うるさい。振り回されたくなかったら静かにしてくれ。あと、俺は実験するつもりも騙したつもりも睨んでるつもりもない。」

『・・・・・本当に?怒ってる顔じゃないの?』

あぁ、そこ突っ込むのか。

「怒ってる方が良いのか?少なくとも今はまだ怒ってはいない」

『本当に?絶対?嘘つかない?』

「あぁ」

そんなに俺の言葉は信じられないのか。まぁいい

「信じられないなら信じなくて良い、どちらでも俺は困らない。」

『信じるよっ!貴方を信じる。だからこんな所で一人にしないでね?ね?』

「一人にされたら困るのは俺の方なんだが。」

『そうなの?』

「あぁ、記憶がないからどこに行けば良いのかすら分からないからな。とりあえず。リーフェン、俺に名前をくれないか?」

『名前を?・・・・っ!ちょっと待って、今なんていったの!!』

リーフェンが慌ててる理由は分かってるがあえて間違える。

つか、気付くの遅っ!

「名前をくれないか?」

『その前っ』

「どこに行けば良いのかすら分からない」

『違うー!私のことをなんて呼んだの!!!?』

やっぱりな。本気でばれてないと思ってたのか。

「リーフェン。」

『っ!なんで・・・』

「フェンが最初に言ってた」

『言い直したじゃない!フェン・バーミラって。』

「・・・リーフェン。間違ってるぞ《フェン・サライス》って名乗っただろ!それに偽名だってバレバレって言っただろ」

俺はそっと溜め息をつき、フェンを見つめるが、うつ向いていてどんな顔をしているか見えない。

『私はフェンだもん。リーフェンじゃないもん。』

フェンはマジ泣き一歩手前って感じの小さな声で呟いた。

「フェン?なんでリーフェンじゃ駄目なんだ?」

フェンはうつ向いて、声を殺して泣いていた。

「・・・もう、これ以上は聞かないから。此処には俺しかいないから、声を殺して泣かないでくれ。声を出して全て吐き出してしまえ」

両手でフェンの小さなからだを優しく包み込みそっと胸に抱き寄せる。

フェンは大きな声で泣き始めた。

気になるが聞かないと言った以上は仕方ないフェンが話してくれるまで待つか。

今はただ。「おやすみ、リーフェン。よい夢を」

俺はフェンを胸に抱き木にもたれて眠りについた。




「知らない天井だ・・・って森の中だけどな。」

俺はフェンを起こさないように呟いた。朝日が昇るより早くに起きちまった・・・大体5時頃か。

昨日のは、夢じゃないんだよな。

リーフェンのやつ幸せそうに寝やがって可愛いな襲っちゃおうかな・・・ハッ俺はロリじゃない!!

それにフェンは妖精、掌サイズナイナイナイ。

危ない危ない。危うくケモノゲフンゲフン。トンデモナイヤツラの仲間入りするとこだったぜ。

チャポンッ

水の音?フェンが起きる前に顔でも洗うか地面に直に奥のは可哀想か。仕方ない。

着ていた上着を脱ぎフェンをのせる。

『んっ・んんっ・ぅん・・・すーすー』

あはは、マジ可愛い

かけてやった上着を体に巻きつけて寝やすい体勢にしたようだ

「ちょっと行ってくるな?」

寝てるから意味はないけど一言いってから水音のするほうに歩いていく






歩いてから15分位のところそこには、小さいけれど綺麗な泉があった。

「自然の泉って感じのとこだな。人工ではありえない美しさがある」

俺は自然と感嘆の声をあげた。

フェンが起きたら連れてくるか。

とりあえず、顔洗って戻らないとな。

一人にしとくのは色々と心配だしそんなことを考えながら泉に手を入れ顔を洗った。

「ふぅ、冷たくて気持良いな。

さて、戻る・・・『ぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!どこ行っちゃったの?!』っ?!リーフェン?」

俺は急いでリーフェンのもとへ走った。






リーフェンは泣き叫び俺を探していた

「リーフェン どうしたっ!大丈ぶっ!!?」

俺をみつけたリーフェンがいきなり顔面ダイブ・・・

『うわぁぁぁん、置いていかれちゃったとおもったよぉ!!どこに言ってたの。帰って来てくれて良かったぁ 一人にしないでよぉ。起きたら貴方いなくて怖かったんだからぁ・うぅ・ぇーん・』

「悪かったよ、水の音が聞こえたから顔を洗いに行ってたんだ」

『なら、起こしてくれても良いじない。そしたら怖い思いをしなかったのに。』

「幸せそうに寝てたから起こせなかったんだ。今度から気を付けるから泣きやんでくれないか?俺はリーフェンを置いてなんか行かないから。な?許してくれ」

『うぅ。今回だけなんだからね。次に同じことしたら許さないんだから。あと、私はフェンなんだから!リーフェンじゃないんだから』

「あぁ、悪い。フェン これで良いか?」

『ぅぅぅ~。』

複雑そうな顔をして唸るリーフェン。

一体俺にどうしろってんだよ。

「フェン、とりあえず顔から離れてくれないか?」

そう言いながら掌をさしだすと、フェンは素直に顔から離れ掌に移動した。

俺は、放り出されている上着を拾いそれでフェンの顔を拭いてやる

「よし、顔洗いに泉まで行くとするか」

『・・・・うん』

俺はフェンを手に乗せたまま泉の方へ歩き出した。

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