episode■ 不幸な少女の記憶Ⅰ
風が吹き荒れここら一体が暗闇に包まれ明かりがイルミネーションと変わる時少女は、ベランダにいた。
風が白い髪を揺らしながら少女は、ボソリと呟く。
「あと少しで始まるよ…うん、大丈夫ちゃんと覚えてる、君のと思い出は何一つ忘れてない」
脳裏に浮かぶ記憶。
『■■■─!?』
『・・・・』
『ねぇ、私と友達になりましょ!私の名前は■■■■■──』
あの時、あの子は、少女の全てだった。
少女の名を呼ぶあの子の声も。
少女の手を取るあの子の手も。
少女を見つめるあの子の目も。
少女の元へ向うあの子の足も。
救いで救済だった。
あの子が少女に向かって、尊い、さすが私の推しは、今でも理解不能だがそんな所も含めて少女は、あの子が好きだった。
瞼を開き部屋へ戻ると生活感のない部屋が目が入る。
机の上に置かれた1枚の写真と1冊のノート。
写真には2人の少女が写っておりどちらも白いワンピースを来ていた。
ノートの表紙には、何かが書かれていたが擦れて読めなくなっていた。
無意識に■は、首からぶら下げている物を握りしめていた。
【裏プロローグ終】