episode6 親睦会?
「まぁ、最初にしてはよくやったと思うよ」
「はぁ…」
「全然当てられなかったのに?」
「僕なんて、真剣使ったのに木刀で…」
「暗闇なのになんであんな見えてるみたいな」
「まぁまぁ、そこは経験の差ですよ
だけど初めてで仲間を巻き込まずできたのはすごいと思うよ」
《・・・・・・》
「体も動かしたし!今度は親睦を深めようか」
《え・・・・?》
◇◇◇
「親睦会改めてお菓子パーティー!」
「ぱちぱち〜」
うって変わって訪れたのはある個室だった。
「ここは…?」
「ここは〜生徒たちがつかえる休憩所みたいなところやで〜」
鈴菜のつぶやきに反応したのは、瑚々《ここ》だった。ちなみにぱちぱちと言ったのもそうだ。
メンバーは、幸と夏弥たち5人プラス先程出会った、瑚々に狼雅、叶の計9人。
目の前の机には、沢山のお菓子が広げられている。
「ぁっ、なま幸さまやばぁい…」
「反応が推しを目にしたオタクやん」
「ハハッ、やっぱ反応面白い〜」
「おい、幸。説明しろ今の状況はなんだ」
「なにって〜お菓子パーティー?」
「あれ?親睦会じゃないん?」
「あ!親睦会!親睦会!」
「絶対前者が本音だろ」
「なんでこんなことに・・」
ある5人は借りてこられた猫のように大人しくなっていた。若干一名違うが。
「すげぇメンバーだな」
若干一名が呟いた。
言うのも無理は無い。
浪雅と叶は、生徒会長と副会長。瑚々は、2Sとして学校内では有名。幸は、言わずもがな。そんな豪華メンバーが目の前にいるのだ。
ある人は呆れ。
ある人は驚く。
またある人は、恐縮し失神まじか。
ネットなどに疎い少年は状況把握出来ていなかった。まぁ知らない方が幸せという言葉もあるだろう。
これより親睦会という建前のお菓子パーティーが開催される。
何気にここが1番安全地などではないだろうか。
「質問に答えろ幸」
「え〜だって人が多い方が楽しくない?」
「急に知らない人が来たら驚くだろ」
「え〜だって言う暇無かったし会わせた方が早いかなって」
「ハァ・・・・」
「ため息つかないでよ〜ろうくん!」
「どうがでみる幸さまもやばかったがなまはもっとやばぁい……」
「志羅くん、、なんかキモイで〜?これで無害とか言っとんの信じられへんわ〜」
「ハァ……」
「聞いてすらないで〜」
「どうしよう楽。私どうしたらいい」
「・・・・どうしてこんなことに」
先程と同じようなことを言ってしまう楽であった。
◇◇◇
「さぁさぁ気を取り直して!お菓子パーテぃヴウン親睦会を始めよう!
まずは、自己紹介!ろうくんどうぞ!」
「・・・月宮浪雅。生徒会長をしている。」
「・・・ハッ!コホン。志羅叶と申します以後お見知りおきを。」
「御魂瑚々やで〜よろしゅうな〜」
なにか言いたげな表情の浪雅。
惚けた表情から真面目な表情にした叶。
その2人を面白そうににこにこした瑚々。
「黒峰楽といいます。よろしくお願いします先輩方。」
「雪那鈴菜です!えっとよろしくお願いします!」
「獅子堂雅だ。」
「布里名冬雪ですぅ…よ、やろしくおねがいしまうっ・・・あぅ」
「えっと、杏堂夏弥です。よろしくお願いします」
今日2回目の自己紹介をした5人。
その様子に幸は。
「うーん堅苦しッ!」
「お前はもうちょい堅苦しくしろ」
《無茶ぶりをした幸《貴方》だけには言われたくないッッ》
5人の内に秘める思いが一致した時であった。
══【番外編】══════════════
トレーニング室を出た6人は、親睦会をするためにある場所に向かっていた。
「うーん、このままでもいいんだけどせっかくだし多い方が楽しいよね!」
「え?」
スマホを数度操作するとポッケにしまい込んだ。
「じゃあ行こっか!」
「あの、何を……」
「まぁまぁ後で分かるから今は前に前に!」
コンビニに寄り道し大量のお菓子を買っていたら結構時間が経っていたらしい。
部屋に入ると先客がいた。
「おー!来てくれたんだぁ!」
「誘われなからなぁ〜」
「たとえ、火の中水の中底沼地獄だとしても私は行きますとも!」
「叶をひとりで向かわせるさのは不安だったからだ。」
「まさか……さっきスマホ触ってたのは」
「そう!さっきメールで来ない〜?って誘ったの!」
《…………》
冒頭にいたる。