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episode3 真相

「お前、去年の時はあんなに学校に行くのを拒否してたのにどうして来る気になった」

「えぇーいいじゃん。不登校児が1人減ったんだから」

「・・・・ハァ。おいいつまで悶えてるつもりだ叶」

「ちょ、ちょっと待って下さい今尊いという感情を噛み締めてるんです」

「噛み殺せ」

「ろうくん誰ー?その人」

「あー、志羅叶しら かなえ副会長。そしてお前のファンらしい」

「ちょ、何いいてますのん!」

「出てるぞ関西弁」

「あ、しまった…じゃないですよ!」

「えぇー!私のファンなの!嬉しいありがとうねぇ」

「アヴッン──!。」

「仲ええなぁ。幸と浪牙くん知り合いなん?」

「えっとねー幼馴染みたいなかんじだよー!」

「へー、なんか意外やわ」

「??」

「月宮浪牙というと冷徹冷酷で有名やからなぁ。ファンクラブの人たちが見たらどな反応するんやろうか」

「え!?ファンクラブなんてあるの?」

「あるある。ほら性格はともかく顔はいいからな」

「あ〜性格はともかく」

「おい聞こえてるぞ」

「キャ。聞こえちゃってた?」

「ああ、バッチリな」

「あちゃー、じゃあ逃げるね」

「は、何…ちょおい幸!!」

「逃げ足早いな〜」

「あれ!あの方は!?」

「逃げたで〜」

「えぇ!?」


◇◇◇


「ハハッ、あのろうくんの顔面白かった〜」


(ふふ、昔もあんな風にろうくんのことおちょくってたな〜)


「それより、どこ行こ」


廊下に出たはいいもののどこに行くか決まっておらず宛先もなく歩いている。


「まぁ、歩けばどこかつくでしょ」



学校内を探検すること30分。


食堂、トレーニング室、メンテナンス室色々なところを回った。



「ほえ〜食堂も、トレーニング室も充実してる。さすが関東一の育成機関学校だね」


去年一回も来なかったのは惜しかったかなと思っていた時。


「あれ?ここって確か……体育館だっけ?」


一昨日、幸が突撃訪問した場所にたどり着いた。


「んー?でもなんかカーテンみたいなので中の様子が見れなくなってる…なんか準備してるのかな」


「……気になる。隠されると余計気になる…」



「ちょっとだけ。ほんのちょびっと見るだけだから」


ドアに手をかけカーテンをめくるとそこには

隅っこで怯えている生徒と穢れと対面してるよく知ってる2人がいた。


「あれ?なんでこんなとこに穢がいるの?」


思わず声に出してしまったらしい。

ぐるりと首をこちらに向け驚愕といった様子であった。


「白柳、先輩!」

「おいおい、どうしてここに」


驚きながらも穢からの攻撃はしっかり避けていた。


(えっとー・・・・あぁ思い出した。入学式の次のイベントは確かあれだった)


穢に視線を送っているとその視線に気づいたのか穢は、幸に向かって身体を伸ばした。


(んー、これ避けても無駄なんだよな〜でも、あの二人は気づいてないみたいだし…

てかこれって私干渉してもいい系?あれ原作ではどうだったけ…やば全然覚えてないてか書いてたっけ?)


思考を巡らせること0.3秒。

幸はとりあえず避けることにした。


「よっと!」


「バァ!」

「うひゃ!」

「うわっ!」

「あ、ごめんごめん、驚かせちゃった?」


幸は、避けると楽と雅の後ろに着地した。


じっと穢れを見ていると気づくことがある。


「ねぇねぇ、2人とも。あの穢に何かやったりした?」

「え、えっと獅子堂さんが、その鎖鎌で穢を切りつけたり縛ろうとしたり私が硯に向けて両槍を投げたりしましたけど当たったと思ったら全く効いていなくて…」

「ふむふむなるほど。さすがだね〜《《本当》》の穢だったら討伐できてたんじゃない」

「本物……?」


幸は懐から、ケースを取りだしその中から一つジェットを手にとる。


「んー、本当は上から銃で確実に行きたいんだけど、不安定そうだしそれに衝撃で床えぐれたらやだし弓でいっか」


現れたのは白銀に輝く弓であった。


「あの大きさだと《《装置》》は、多分あそこら辺〜」


弦に指を掛け矢を引っ張る。

弓を天に向けた。


「なにして…」


突然な行動に周りは唖然とする。


「ここ!」


ヒュッ

矢が放たれた音を立て矢は急にカーブをして穢のてっぺんに突き刺さずそのまま落ちた。


バキィ

何か機械がひび割れたような音がした。


「え!?」


すると画面が荒れるように穢は、消えうせ、残ったのは矢が突き刺さった装置だけであった。


「あれは…?」

「あれはー穢再現ホログラム装置。」

「け…?ホログラム??」

「てことは俺らが相手してたのはホログラムつぅことか…」

「そう言うことー!だから身体を気づつけても硯に当てても無傷!だって実態がないんだもん!」

「なるほどな……」

「だからそろそろ出てくるはず・・・」

「うぎゃー!!!!さいホロくんがー!!こ、こんなぶ、無様な姿にー!!」

「・・・出てきたね」

「あの方は?」

「・・・多分、これをしかけた張本人じゃない?」

「あいつが?」


目の前には無様な姿になった装置を抱き泣き崩れながらわめく少女がいた。

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