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episode1 一年遅れ

ドアをノックしてガラガラと音を立て開く


「失礼しまーす。今日から来ることになりました2年生の白柳幸でーす。」


場所は、職員室。

幸は、自分のクラスを聞く為に学校へ来て早々職員室へ向かったのだった。


「おーお前が1年時一回も登校しなかったつう問題児か」

「・・・・ホスト?」

「誰がホストだ、俺は毅堂透(きどう とおる)お前の担任だ」


出てきたのは濃藤色の髪をした一見ホストに見える男で正体は幸の担任教師だった。



◇◇◇


ガラリとした廊下を歩きながら話す。

もう時間的に生徒達は教室にいるのだろう。


「お前のクラスは、2-Aだ」

「あれ?数字じゃないの?」

「それは1年の時だけ、2年ではある程度実力が分かってきてるから2年から実力でクラス分けされるわけ」

「なるほどね〜」

「俺が先に入るから来いっつたら入ってこい」

「転校生みたい〜」

「ほぼ実質転校生だろ、一回も来てねぇし」

「確かに!」


立ち止まった教室には2-Aと書かれている。

ここで待ってろと幸に言った毅堂は、教室へ入っていった。


待つこと数分。入ってこいと毅堂の声がした。幸は扉の凹み手をかけ横に引いた。


「はじめまして白柳幸です。今日から学校に来ることになりました〜よろしくお願いします」


目に入るのは5人の生徒。


「席は、あ〜御魂みたまの隣な御魂手を挙げろ」

「はい〜こっちこっちやで〜」


手を挙げたのはピンクのロング髪をハーフ団子している可愛らしい少女だった。


「よろしくな〜私、御魂瑚々《みたま ここ》」

「こちらこそよろしく!さっきも言ったけど私は白柳幸」

「幸って言ってもいいか〜」

「もちろん!私も瑚々って言っても良い」

「もちろんいいで〜」


「あ〜白柳と御魂。親睦深めるのはいいが後にしてくれ」

「ええ〜言いやないか先生。言うことないんやし」

「それじゃHRはと終わりだ。後で朝会があるからそれぞれ体育館へ向かえ以上」


「え、もう終わりなの」

「そうやで〜Aクラスは、みなB級ランク以上やから今更狩人のことを学んでも今更やから週1の実施授業以外は自由なんよ〜」

「へ〜そんなんだ意外と自由なんだね」

「まぁ、Aクラスだけやけどな」

「おい」


瑚々と仲良く話していると後ろから聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。


「あれ〜ろうくんじゃん」


振り向くと後ろにいたのは、仁王立ちで立つ銀髪の麗人、月宮浪雅だった。



◇◇◇



「どうしたの?なつ元気無くない?」

「そんなことないよ、すず」

「ですがいつもより元気が無いのは確かですよ。夏弥さん」


場所は、教室。

今さっきHRが終わったところだ。


「楽まで…まだ一昨日のことが信じられなくて」

「あ〜確かにあの白柳幸が私たちとパートナーに誘われたのって今でも信じられない」

「確かにそうですね。聞くと一年生の時は一回も登校しなかったそうですよ」

「え、じゃああの時が初めての登校だったてこと?」

「ほぇ〜そんなんだ」

「えぇ、それにあの方は、S級ランク。一昨日来たのはきっとパートナーの誘いのために来たのでしょうね。それよりお二人方は、あの誘いどうするのですか?」

「うーん、そうなんだよね。返事の朝会まであと少ししかないしなつはどうするの?」

「実を言うと僕も迷ってる…僕は楽みたいに強くなりたいって思いはあまり無いし」

「まぁ私もなつと同じかんじかな。特別強くなりたいって気持ちかな」

「まぁ、そうですよね…あそろそろ時間が」

「えっマジ!?早く体育館行かなきゃじゃん」

「ほら!早くなつも行こ?」

「うん」


すずに急かされながら教室をでる。

今の僕はまさかあんなことになるなんて思いもしなかったんだ。


「そろそろ始まる。」


影に潜む者を僕は気づかなかった。

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