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犯人は私です  作者: 左之
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春の推理のために作った作品です

ある日、人が倒れていると警察に電話がきた。ベテラン刑事の中山は人が倒れているなら救急ではないのかと疑問に思いながらも現場へ赴く。現場についた中山はそのような思考は一蹴された。大量に広がる血の池とフードを貫くように刺さる包丁は男が死んでいる事を裏付ける何よりの証拠になっていた。


「中山さん、これは犯人を見つけるのは苦労しそうですね」


新人の坂本は頭を掻きながらめんどくさそうな顔をしている。その理由は現場が土手通りであることだ。人通りは少なく近くに監視カメラなども見つからない。それに本来見晴らしの良いはずの通りは悠々と生い茂る雑草のせいで視界は最悪である。草木以外にはせいぜい捨てられた自転車が土手の下の方に落とされてくらいだ。坂本は下を向きながらため息を漏らす。最近の激務から疲れがたまっているのが見てわかる。


「この事件が終わったら焼肉だ。とっと終わらせるぞ」


坂本の背中に喝を入れ操作に取り掛かる。はいっと返事をする坂本からは少しばかり元気を取り戻したように見える。


「男の身元は持っていた財布から確認できました。被害者の男は大高優、年齢は23歳。職業は劇団荒野の劇団員らしいです。先ほど劇団に連絡を取ったところ間違いなさそうです」


「財布があるということは金目当てでもないと」


「まあ、身なりもいい方ではなさそうですしね。お世辞にもお金を持っているようには見えません」


大高の服装はによれよれの赤いシャツに赤いフードのついた紺のオーバーオウル・・・。ゲームの配管工のおじさんみたいな格好だ。


「なんかアリオみたいな服装ですね」


茶色くあせた部分がある分寧ろゲームのそれより寧ろリアルな配管工に近いかもしれない。


「とりあえず、応援を頼みつつ俺たちは聞き込みの準備をするぞ」


2人はやはり長くなりそうだと覚悟を決めたその時、スマートフォンが着信の合図を鳴らす。


「おい、中山。先ほど自首の連絡があった。大高の彼女と思われる女性がから犯人は私ですと電話がきた」


この連絡を受け長くなりそうな事件は解決の糸道を歩む・・・ように思われた。


「あの、すみません」

 

捜査に集中するあまり一般人が近づいている事に気づかなかった。


「すみません。ここは立ち入り禁止でしてーー


「私が犯人なんです」


静止する様にする声を遮るのは予想だにしない言葉だった。


「あー、貴方が電話で自首したという彼女ですか?」


坂本の問いに対して女は見るからに疑問符を浮かべている。


つまり、どういう事だ。この殺人事件には2人の犯人がいて各々自首したということか?


「とりあえずご同行願いますか」



今日中には転、結出す予定です


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