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友達

自分の教室へ入り、ナラを呼ぶ。


サヤ「ナラ・リナーラさん、お話がありますの…レド様についてで…」


ナラ「は…はい、わかりました…」


わざと恐れているかのような演技をし、ナラは廊下へと出る。


少し教室から離れ…


サヤ「ナラさん、レド様を奪おうなんて考えは捨てなさい。あなたにも、私にも幸せにできる相手ではございません。」


ナラ「何のことで…」


サヤ「私の評判を落とすのはよろしいですが…レド様まで巻き込まないでくれ。ということですわ。心当たりはおありで?」


するとナラは笑い、


ナラ「へぇ…もうバレましたか。じゃあもう取り繕わなくていいですね!サヤ・ラシュール。あなたの婚約者、レド・ナーリア様を渡しなさい?王妃になるのは私よ。」


サヤ「あら、本性を出すのが早いこと…あなたはレド様を幸せにできない。渡すわけにはいかない。国も、レド様も、なにもかも。」


ナラ「そんなの周りがそうだと思えば成立するのよ。王太子の婚約者がいじめ…王太子も呆れて婚約破棄…王太子に泣きつきそのまま…といきたいところでしたがそうはいかない…」


サヤ「レド様は人を見抜く力がおありですわ。私の婚約者をけなさないでもらってもよろしくて?」


ナラ「ずいぶん煽ってくれるじゃないの。じゃあこうすればどうかしら?婚約者が同級生を殺人未遂…これなら破棄しますわよねぇ。」


そういって階段に近づく。


サヤ「馬鹿なマネはおやめになって!命に関わりますよ!」


サヤはナラを止めようとするも…


ナラ「じゃあさようなら…!」


そういって階段から落ちようとした…が…


サヤ「させない!」


ナラの腕を引っ張り自分と位置を入れ替える。


ナラ「なっ!!想定外…!」


サヤ「私がなんとでも言える状況ですわねぇ。」


そう微笑んでサヤは階段から落ちた。


強く頭をうち出血する。


ナラ「くそ…こいつが死んだら私のせいに…!誰か!助けてください!」


そこへ…


レド「!?サヤ、どうしたんだ…目を開けてくれ!」


意識がもうろうとするなか…


サヤ「レド様…私は自分で落ちましたの…ナラさんは悪くないですわ…」


そういって、意識を失った…


ナラ「!?なぜそんな嘘を…」


ナラが言葉を失うなか、レドは冷静だった。


レド「救急だ!頭から出血!誰か医者を呼べ!」


その後すぐに救急隊が到着し、サヤは運ばれていった。


その間、レドはずっとサヤのそばで祈っていた。


レド(頼む…何があったのかはわからないがこの女性の命だけは…!)


その祈りが届いたのか、サヤは一命をとりとめた。



サヤ「…?ここは…」


レド「サヤ!目を覚ましたか!無事でよかった…!」


サヤ「レド様…何が…何があったんですか?」


レド「君が階段から落ちて…生死の境をさまよっていたんだ…あれから二日はたつ。本当によかった…!」


サヤを固く抱きしめ、涙を流す。


サヤ「レド様!?私のために涙など流さないでください!その美しい肌がカサカサになってしまいます!」


レド「今はそんなことどうでもいい…君が無事なことだけで…」


そこへ…


ナラ「サヤ様!」


ナラが扉を開ける。


それと同時に、レドが警戒する。


サヤ「ナラさん…?なにしにここへ来たのですか…?」


ナラ「あの…その…本当に申し訳ございませんでした…あなたの評判を落としたことも…レド様のことも…全てです…」


レド「謝れば済むとでも?ナラ・リナーラ。」


サヤ「……あなたは伯爵家で、身分によるいじめを受けていた…それで王妃になろうとしたのですか?」


ナラは頷く。


サヤ「はぁ…そんな貴族がいたのなら…私を頼ってくれればいくらでも追い払いましたのに…」


ナラは驚く。


ナラ「サヤ様…あなたは優しすぎるんです…それ故に怪我まで負った…」


サヤ「私のせいで誰かが怪我をするのは見ていられないから…」


レド「サヤ、君を陥れようとした人間だぞ。情けをかける価値などない。」


サヤ「そんなことありませんわ。ナラさんはとても苦しんだのです。私が自分のことばかりで気づかなかったから…」


ナラ「サヤ様…」


サヤ「ではナラさん、私から少しだけいじわるをします。私と友達になってくださいませんか?断ったら首が跳びますよ。ふふ…」


クスリと笑いながらサヤは言った。


ナラ「やはりサヤ様は優しすぎます。…はい、友達になってください…本当に申し訳ございませんでした。」


サヤ「もうお友達ですから!あんなこと気にしませんわ。ね?ナラ…」


ナラ「わかりました…サヤ…さん!」


ナラはサヤに抱きつく。


レド「女性というのはよくわからないよ…サヤ、許していいのかい?」


サヤ「もちろんです!私がいいというのだからいいのです。」


ナラ「うぅ…サヤ様ぁ…尊いです…!」


サヤ「…はい?」


ナラ「サヤ様とレド様のカップルが尊いです…!推させてくださいませ!」


サヤは顔を赤くして、


サヤ「わ、私たちはカップルではございません!婚約者(仮)ですわ!」


レド「認めてくれたかな?サヤ。」


サヤ「ちーがーいーまーす!ですから!」


騒がしい保健室…三人に…何者かの影が近づいてきているのだった…

感想お待ちしてますわ!

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