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ルナ「何であんな侯爵家の女なんかに…!!」


客室で一人、ルナが怒りを露にしている。


ルナ「私は王族なのよ!完璧じゃないといけないのに…!」


ルナの権力至上主義には理由があった。


彼女は王家の長女で、男子がいない家庭で育った。


そのため、周囲の人から言われ続けた。


「あなたは王位を継ぐものなのですよ!勉強も政治も、何もかも完璧じゃなければいけないのです!」


「侯爵家の女ごときに王太子を奪われるなんて…腐った王族ね。」


そして、国王である父にも言われた言葉があった。


「権力はこの世界で唯一信じられるものだ。権力が通らないなどあり得ないのだよ。私たちは王族だ。権力がある!全て、従わせられるのだ!」


ルナは完璧じゃなければいけないと信じ込んでいた。


権力が全てで、従わない者は容赦なく叩き潰せと教育されていた。


そんな歪んだ環境で育ったルナは、歪んだ人格の王女になってしまった。


ルナ「何故上手くいかないの…?私の隣に居てくれる者がいれば、完璧なのに…!」


自分では他国の王太子や、貴族などを求めていると思っているルナだが…


本当は違ったのだ。


権力に縛り付けられ、本当の自分がわからない自分を…救ってくれる誰かを求めていた。



サヤ「ねぇ…レド…?」


レド「ん…どうしたんだ?」


二人、ベッドに並んで話している。


サヤ「私、ルナ様のこと嫌いで、酷い人だと思ってた。でも本当は違うんじゃないかなって…今は思ってるの。」


レド「…なんでそう思うんだ?」


少し考えた後、サヤは言った。


サヤ「私と同じ顔をしていたから。人間不信で、誰も味方じゃないと思ってて…すごく苦しかった時の私と…権力を振りかざすのは、唯一信じられるものだって思い込んでるからじゃないかな。」


レド「…ルナはあまり良くない環境で育てられたと聞いたことがある。権力が全てで、何もかも完璧じゃないといけないって教え込まれていた…と…」


サヤ「…私、ルナ様を助けたい。」


サヤの頭を撫でながら、レドはこう言った。


レド「…ルナを助けるってことは…『自分の過去を忘れる』ということなんだぞ…?」


サヤ「うん。辛い過去より、幸せな今の方が大事だもん…!それをより良くできるなら…何でもする!」


心の覚悟は決まっていた。


サヤの迷いの無い眼を見たレドは…


レド「わかった。何か協力できることはないか?」


サヤ「ありがとう…明日、ナーガ様とお話してみる。そこに横やりされないためにも、レドが時間を稼いでほしい。」


レド「了解した。ルナに似合うドレスを…とか言って時間稼ぎする。そっちは頼んだぞ。」


二人のルナ救出作戦が始まった。


果たして、ルナを暗闇の底から救うことはできるのか?

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