表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/44

覚悟

サヤ「レド…ごめんなさい…ごめんなさい…!」


レドに謝りながら自室へと向かう。


むこうから誰かが歩いてくることにも気づかずに…


ドンッ


誰かとぶつかってしまった。


サヤ「すみません…すみません…」


謝ってそのまま通りすぎようとすると…


「待ちなさい!何があったの?」


聞き覚えのある声だった。


サヤ「お義母様…」


母上「とりあえず私の部屋にいらっしゃい?お茶でも飲んだら少しは落ち着けるわ…」


お義母様の部屋へ行き、少し休ませてもらうことにした。


母上「今は隣国の王女、ルナ様とナーガ様が来訪されているんですよね?」


サヤ「はい…お茶までもらって…ごめんなさい…」


母上「謝らなくていいのよ。何があったか話してごらんなさい?少しは気持ちが晴れるわ…」


そして、サヤは自分に起きた出来事と、ルナがそれを忘れていることを話した。


サヤ「ごめんなさい…過去のことだから、もう忘れれば終わることなのに…でも…忘れられなくて…」


母上「過去を捨てるのは難しいことよ…自分を責めないで…?」


そう言うと、お義母様はそっとサヤを抱きしめてくれた。


サヤ「お義母様…ありがとうございます…でも私は王妃です。自分のことを…国と国の問題に巻き込むことはできません!」


母上「…サヤさんは強いのね…自分が思うように進んで行くのよ…その道はきっと、明るいはず!」


お義母様から励ましの言葉を得て、サヤは自分と向き合う覚悟をすることができた。


サヤ「お義母様、私は戻ります。紅茶、ご馳走さまでした!」


ペコリとお辞儀をして、サヤは部屋を去っていった。


サヤ「急がないと…失礼になっちゃうわ!」


笑顔で廊下を歩くサヤ。


その笑顔に、もう曇りはなかった。


ルナ「レド、このお土産は私が選んだのよ!このネックレス…きっと似合うと思うわ!」


レド「あ…ああ…ありがとう…」


かなり押され気味で、お土産を見ている状態だった。


サヤ「すみません、今戻りました!私にも見せてくださいませ!」


レド「サヤ…大丈夫か?かなり調子悪そうだったが…」


サヤ「なんのことですか?私はもう大丈夫ですわ!」


皆が目を丸くしている。


さらにサヤは話し続ける。


サヤ「あら、このネックレス…とても綺麗な装飾ですわ…!」


ルナ「そ…そうでしょう?我が国自慢の宝石職人に作らせた逸品よ!」


サヤ「通りでそんなに美しい訳です…!我々の国のものも見てくださいませんか?」


さりげなく話を反らし、レドに助け船を出す。


レド「そ…そうだな!持ってくるよ。この国も負けてないぞ?」


その後もお土産の開封は続いたが、先ほどのようにレドにぐいぐいアピールはなくなった。


見事にサヤが防いだからである。


ルナ「あら、見ていないお土産が無くなってしまいました…」


サヤ「今日はありがとうございました!ルナ様、ナーガ様。我が国自慢のふかふかベッドでお眠りくださいませ…!」


ここで初めてナーガが口を開いた。


ナーガ「その…ありがとうございます…!いきなり来訪したのに、こんなにもおもてなしを…」


ルナ「ナーガ、黙ってらっしゃい!私たちは王族よ?当然のことだわ。」


ルナの権力至上主義は変わっていないようであった。


少しご機嫌斜めに、ルナは客室へ向かった。


ナーガ「あの…レド様、サヤ様…私の姉が失礼なことを…すみません…!サヤ様に至っては私の体調まできにしてくださって…」


サヤ「お気になさらず!私がそう思ったからした…それまでですわ!」


そう言うと、ナーガは笑顔を見せて一礼し…


ナーガ「サヤ様、明日お茶会をしませんか?お返事は明日で大丈夫です!ではまた…」


ナーガも自分の客室へ向かった。


誰もいなくなると、レドがサヤの肩に頭をのせる。


レド「…疲れた…サヤ、体調は大丈夫か…?」


サヤ「ふふ…レドったら…大丈夫だよ!ちょっとお義母様の部屋にお邪魔しただけ!」


レド「母上の部屋に?…後で話してくれ…」


二人は自分たちの部屋へと向かった。

感想お待ちしてますわ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ