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しりもち

レド「リナ、君の処罰を下すのは俺ではない。国王である父上が決めるんだ。そのどんな処罰にでも耐えられるか?」


リナ「はい。私の名に誓い、どんな罪だろうと受け入れます。」


ひざまずき、レドに頭を下げる。


これは、王太子であるレドへの敬意を表しているということ。


レド「わかった、父上に話す。連いてこい。」


証人のため、サヤもレドとリナに続く。


リナ「サヤ様、このようなことをしでかしてまでお願いをする私にお許しを……約束してください。どんなときでも、レド様と共に幸せであると…」


サヤ「私たちはどんなときでも愛し合い、支えあうことを誓いました。お願い…ではなく、もう実現していることですよ。ふふ…」


リナ「サヤ様の優しさには心を打たれます。しかし…いつかその心に漬け込む輩が現れる…どうか、ご注意なさってください。」


リナからの忠告を心に刻み、サヤは王宮へと歩く。


学園と王宮は徒歩五分ほどの近場にある。


レド「父上!話があります!」


国王「よいぞ。入れ…」


三人は許しを得、国王の間に入る…


レド「元聖女リナのことでお話が…」


国王「元…?何があったのだ…聖女様は大事にしろと…」


リナ「私は、サヤ様の殺害をもくろみました。そして、もう聖女の力はありません。」


驚いた表情で、国王は続ける。


国王「聖女の力が…?殺害…?その件についてだな?レドよ。」


レド「はい。父上。」


国王「詳しく話せ。私は公平な立場でリナ殿を裁こう。」


その後、リナがサヤの殺害を狙い、それを庇ったレドが死の狭間に立たされたこと…その他、全てのことをリナ自身が話した。


国王「…真であるか?」


リナ「……はい。」


立ち上がり、リナに告げる。


国王「そなたは侯爵家、サヤ・ラシュールの殺害をもくろんだが失敗し、王太子レド・ナーリアを刺した。その罪は重い。一生涯、国のために尽くせ。それがそなたの処罰だ。」


リナ「!?そのような罪ではなく…」


国王「いいや、国のために…民のためになることを選ぶのが国王の定めだ。それを踏まえての罪だ。」


レド「これ以上反発すると不敬に当たる。どうするのだ?リナよ。」


リナはしばらく黙った後、口を開いた。


リナ「その処罰、受け入れます。私は一生涯、国のために尽くすと誓います…国王陛下。」


国王「よろしい。それでは使いの者!リナ殿を連れて行け。」


そう言うと、使いの者に連れられ…レドたちに頭を下げた後、リナは去っていった。


国王「リナ殿がどのような形で貢献してくれるか…楽しみだのう。」


レド「父上…俺たちはこれで…」


国王「待たれよ、サヤ・ラシュール。お主には王妃になる資格がある。そのことを、忘れるでないぞ。」


ひざまずいて国王に敬意を表し、サヤは言った。


サヤ「その言葉、胸に刻みます。国王陛下、私は立派な王妃になり…レド様を支えることを誓います。」


国王「うむ。よろしい。では、またの…」


重い扉が閉じ、学園への帰り道…


レド「サヤ…今なら誰もいないけ…」


ドスンッ


レドはしりもちをつく。


思い切りサヤが抱きついたからだ。


レド「ちょっ…サヤ、驚かせないでくれ…抱き合うなら先に言え…」


サヤ「私…怖かったのです…レドがいなくなるなんて考えもしていなかった…これからはずっと一緒ですのよ…約束です…!」


泣いて乞うサヤを抱きしめ、レドも返事をする。


レド「誓っていなかったのが間違いだったな。サヤ、愛してる…俺と一緒にいてくれ…」


サヤ「私の方からお願いしますわ、レド…」


小鳥たちが、二人を祝福していた。

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