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聖女の力

リナ「レド様に会いたい…レド様に振り向いてほしい…」


自室でリナが泣いている。歪な愛をレドに向けて。


サヤ「レド様…ごめんなさい…私は愚かでしたわ…一時の感情であなたを傷つけてしまった…」


サヤもまた、自室でレドを想い泣いていた。


リナの好意は歪み、他人を貶めてまでレドのそばにいたいと思うほど強かった。


リナ「あの女さえいなければ…!」


リナは祈った。サヤがいなければ、自分が王太子であるレドを支えて上手くやっていけた。


サヤがいなければ自分が愛されていた。


神よ、どうかあの女を消してください。と…



空が光った。


奇しき光に包まれて、赤い光の雫が落ちて行く…



リナは知らなかったのだ…自分が持つ力がどれほど強大かを…


ポタッ


寝ているサヤの顔に何かが滴り落ちる。


サヤ「冷た…何…?」


目を開けると…天井に赤黒い穴が空いていた。


赤い血のような何かが滴り落ち、赤黒い手がサヤに伸びる。


サヤ「やだ!誰か!助け…」


トプンッ


サヤは穴の中に消えていった…


リナ「何…これ…?」


部屋に扉が出現した。


中に入ると…


サヤ「誰か…いませんか!助けて!」


扉を開けるとそこには檻があり、檻の中にはサヤがいた。


リナ「!!サヤ様…?」


サヤ「え?リナ…様?どうして…ここから出してくれませんか?」


そう言って檻に触れると…


サヤ「痛い…!」


サヤの手には痛々しい傷ができていた。


リナ「聖女の祈り…これのことなの…?」


この檻はリナが願い、造り出したもの。


聖女の祈りによって…


サヤ「リナ様…聖女の祈りを使いましたの…?」


リナはサヤを放置して扉を閉めようとする。


サヤ「リナ様!お待ちくださいませ!このようなことをしても誰も幸せには…」


リナ「私がなるのよ。あなたがいなくなれば…私がレド様の横にいられるのよ!」


涙を溢しながら、リナは扉を閉めた。



ナラ「サヤ様ー!もう開門の時間ですよ!」


部屋の前にナラが来ていた。


ナラ「開けますからねー!」


しかし、扉を開けてもサヤはいなかった。


ナラ「いない…いつも一緒に行くと約束したのに…?妙ね。何かあったのかしら…レド様のところへ…」


何が起きたのか知らないナラだったが、何かが起きているのは察知していた。


レドもサヤの教室に行ったものの、いないので不審に思っていた。


そこへ…


ナラ「レド様!サヤ様がいないんですの!何か知りませんか?」


レド「ナラさんも知らないのか?俺も知らないんだ…どこに行ったのだろう…」


二人はサヤがいないことを教師に伝え、探してもらうことにした。


レドがサヤを探し、校舎を歩いていると…


リナ「レ…レド様…」


レド「リナ様?どうしてここに…」


リナ「私、聖女の力を少し使えるようになったのです!」


レド「本当か!?それを使って、サヤを探せないか?見当たらなくてな…」


リナ「サヤ様のことばっかり…私のことも見てくださいませ!」


声を荒げてリナは言った。


レド「…どういうことです?」


リナ「私は…!レド様をお慕いしているんですの…ずっと私のそばで支えてくれて…私もレド様を支えたいんです!」


声が廊下内に響き渡る。


レド「でも、俺には愛する人が…」


リナ「その愛する人がもういないとしたら…?」


顔色を変えてレドは言う。


レド「あなたがやったのか…?」


リナ「………」


レド「答えろ!サヤはどこにいる!?」


リナ「黙ってください!サヤ様のことはどうでもいいんです!私のことを…」


バチンッ


レドがリナを叩く。


レド「あなたには失望した。自力で探す。」


そう言い、レドはその場を去っていった…

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