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勘違い

リナ「よし、今日もレド様に会えるわ!」


人知れずレドに想いを寄せるリナだったが…


「サヤ様、かわいそうですわね…レド様を盗られたようになってしまって…リナ様も…一人で勉強できないのかしら?」


「そうですわね。私、あの二人を応援していたのに、今じゃ仲が冷えきっていますわ…」


一番悪い形でサヤとレドの関係を知ってしまった。


リナ「レド様に婚約者がいるだなんて…!」


リナは泣いて廊下を歩く。


そこへ…


レド「リナ様、どうなされたのですか?とりあえず涙を…」


リナ「レド様…!」


そう言い、リナはレドに抱きつく形になった。


サヤ「ナラ、今日の時間割りが思い出せませんの…それ…で…」


ドサッ


手に持っていた教科書を落としてしまった。


サヤにとって、とてもショッキングな場面に出くわしてしまったからだ。


レド「あ…サヤ、これは誤解で…リナ様、離れてくれ。」


リナを引き離し、サヤの元へ駆け寄る。


サヤ「……………」


うつむいたサヤから一つの雫が零れる。


サヤ「…体調が優れませんから帰ります…ナラ、先生に伝えておいて…」


廊下を抜けて自室に戻ろうするサヤをレドが引き留める。


レド「サヤ、待ってくれ!サヤ、これは…その…」


言葉が出てこない。


サヤ「レド様…手を離してください…」


レド「リナ様が泣いていて…」


サヤ「離してください!」


初めてサヤが怒りを露にした。


レド「…すまない…」


レドはサヤの手を離した…


自室へと戻っていくサヤを見つめながら、心の中で謝り続ける。


そしてリナも教室へと戻っていった…


リナが教室へ戻ると…


泣いていることに気づいた令息たちがリナに駆け寄る。


「リナ様、どうしたのですか!?」


「とりあえず涙を…」


リナ「皆様、私は大丈夫です…授業の準備をしましょう…」


心のない微笑みを見せるリナに周囲は何かあったのだと悟る。


そして…授業が終わると、それについて令息たちが調査を始めた。


「リナ様のことで…何か見なかったか?」


「リナ様が泣いておられて…その原因を探してるんだが…」


そこで、一人の令嬢が名乗りを挙げた。


「よくわからないのですが…私が見たのは…レド様とサヤ様、リナ様で何かあったような感じでしたわ…本当に詳しくは知らないのです。通りすがりに見てしまっただけで…」


この言葉を深読みしすぎた令息は…


「サヤ様がリナ様に牽制をしていて…それをレド様が止めたんじゃないか?それならリナ様が泣いていたのも納得がいく。」


「それに…相手は一時期悪役令嬢と囁かれていたサヤ様だろ?その説が濃厚だな。」


という考えに至ってしまったのだ。


学園はこの噂で持ちきりになった。


ヴィクトリア「サヤ…大丈夫かしら…そんなことしないと信じていますが…心配ですわ。」


「リナ様、かわいそうに…まだこの世界に慣れていないだけなのにいじめのようなことをされて…」


「レド様も知っているなら婚約破棄したがるのでは?レド様はリナ様と親しいので…もしかしたら…?」


噂は噂を呼び、レドがサヤに婚約破棄を言い渡し、リナと結ばれるというシチュエーションを考える者が続出するほどだった。


しかし、令嬢内では反対に…


「リナ様にマナーを教えただけでは?それをリナ様が勘違いなさって…」


「そっちの方が考えやすいですわ。まるでレド様を婚約者のように振り回していましたもの…!」


リナかサヤを悪く言う噂が学園で蔓延し、遂に教師まで噂は届いた。


レイモンドはサヤを呼び出し、話をする機会を設けた。


レイモンド「その…学園内で蔓延っている噂についてだが…」


サヤ「…私が見たのは…レド様にリナ様が抱きついて泣いている様子でしたわ。そこに出くわしてしまい、私は怒りが沸き上がってきて…レド様を拒絶してしまいました…それが全てですわ。」


サヤは全てを話した。レイモンドはそれを信じてくれたが…


リナが話した内容は違うものだった。


リナ「サヤ様はきっと…レド様が私にばかり構うから嫉妬してらっしゃったんです。それで私がレド様と一緒にいたところ、激情しレド様を傷つけて寮の自室に戻っていったんですわ。」


リナは嘘を吐いた。


レドに抱きついたと知れればマナー違反で片付けられると思ったから。というのと、レドを想う歪な感情からであった。


サヤとレドは心まで離れていってしまった。


本当は心から愛し合っているというのに…


二人に深い溝を作ったリナ。この後…彼女は何をするのか…

感想お待ちしてますわ!

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