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すれ違い

サヤ「聖女リナ様…どのクラスに転入するのでしょうか?」


ナラ「レド様のクラスではないでしょうか?一番リナ様をサポートできるのはレド様ですし…」


サヤ「そうですね…少し羨ましいですわ…」


レドに想いを馳せながら、サヤは授業についた…



レドのクラスはというと…


リナ「そうなんですか?この国にもチョコレートはあるんですね!嬉しいです…!」


「リナ様の世界にもチョコレートがあったんですか?」


リナの周りには人だかりができていた。


聖女ともなれば皆気になるし、お近づきになりたいのだろう。


それにリナは人当たりがいい。優しく近寄りやすいというのも要因だろう。


リナ「そうなんですよ!とても甘くて美味しいチョコレートでした!」


「この世界では苦いチョコレートが多いんですよ。甘いのは高い位の貴族しか食べられないんです。高級なので。」


しかし、親しげに自分たちの婚約者と話すリナをあまりよく思わない令嬢も少なからずいた。


リナは令息からの人気が凄まじく、次から次へと声をかけられている。


ヴィクトリア「…マナーの指摘はやめた方がいいかしら?」


「そうですね…この人数の中で言うとヴィクトリア様の評判が…」


ヴィクトリア「そうですね。まだ来て日が浅いですし…我慢しましょう。」


マナー等に厳しいヴィクトリアもその一人だった。


「私の婚約者なのに…マナーを知らなさすぎでは?でも聖女様ですし…」


「後でやんわりと言っておきましょう?」


その日の授業が終わると…


三人の令嬢がリナを呼び出した。


リナ「なんでしょうか?」


「リナ様…実はこの世界では婚約者のいる異性に触れることはマナー違反ですの。今後控えていただきたいのですが…」


ハッとした顔でリナは謝る。


リナ「申し訳ございませんでした!まだ来て日が浅く…勉強不足でした…今後は気を付けます!」


令嬢たちはホッとした…が…


リナの価値観はそう簡単には変えられなかった。


私たちが突然外国に行って食事のマナーができないように、リナもなかなかマナーに馴染むことができなかった。


リナ「もう、やめてくださいよぅ。」


軽いノリで婚約者のいる令息に触れたりと問題は多かった…


レドはそれを矯正すべく、常にリナと共に行動するようになった。


レド「あ、食事の時は器を持ち上げずに…」


リナ「!!わかりました…レド様はお優しいのですね。いつもありがとうございます。」


「レド様も大変ね…サヤ様がいらっしゃるのに…」


いつしかリナを悪く言う令嬢が多くいた。


反対に、令息からは女性でも親しみやすい方だと評判に…


そんなこと知るよしもないリナは令嬢たちに距離を置かれるように…


気づかぬうちに令息にしか話しかけられないようになっていて…という悪循環になってしまった。


寮の一室にて…


リナ「レド様…本当に優しい人…あんな素敵な方はそうそういない…はずよね。私の世界でもそうだったのだし…」


リナはレドに想いを寄せるようになった。


聖女としての勉強もレドが付きっきりで行うため、気持ちを育む時間はそう少なくなかった。


ナラ「レド様…忙しそうですね…」


サヤ「でも…我慢するしかないですね…」


サヤは寂しかったが、人前で弱音を吐いたりはしなかった。


しかし自室では…


サヤ「レド様…リナ様の婚約者みたいですわ。私はまた…諦めなければならないのでしょうか…」


一人涙を流し、レドを想っていた。


しかしそれはレドも然り…


レド「疲れた…リナ様は知らないことが多すぎる…明日も明後日もサヤには会えない…か…」


机に置かれた小さい頃の自分たちの写真を見てサヤを想っていた。


すれ違う二人…元の関係に戻ることはできるのか…?

感想お待ちしてますわ!

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