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政略結婚

「さぁ…この御方が君の婚約者だよ…サヤ。」


サヤ「…………」


「どうかしたかい?何か気になることでも…」


バタッ…


「えっちょ…サヤが倒れた!すぐに屋敷に運べ!すみません王太子様…また別の機会で…」


婚約者「かまわない。侯爵殿、サヤさんにお大事にと伝えておいてくれ。」




…これはある国で起こった、二人の恋を巡るお話である…


サヤ「無理…無理…無理ですわぁぁぁぁ!!」


ここは公爵家の屋敷…そこで叫ぶものがいる…


サヤ「お父様!あんなに素敵な御方が婚約者様だなんて知らないわ!吸い込まれそうなほど美しい瞳に…あの優しい微笑み…私になどもったいない御方です!」


叫んでいるのはサヤ・ラシュール、侯爵家の一人娘だ。


父親はジャック・ラシュール。大昔から王家に仕えてきた由緒正しき侯爵家の当主である。


ジャック「サヤ…これは政略結婚だ。断ることはできないし、失礼に当たる。」


サヤ「嫌なんじゃございません!私などにはもったいないのです!」


ジャックは頭を悩ませる。


今まで何一つわがままを言わなかったサヤがひどく取り乱している。驚くのも当然だ。


サヤ「レド様には幸せになってほしい…!この国にはもっと素敵な方がいらっしゃるわ!そういう方々と結婚なさった方が幸せよ!」


ジャック「だからね…サヤが努力をしていて、素晴らしい女性になる見込みがあるから結婚を申し込まれたんだ。サヤも十分素敵なレディだよ。」


サヤ「いいえ、あの御方にはもっと…」


サヤは独り言を呟いていて、父親の話などまるで入っていない。


ジャック「とりあえず、お茶会はまた今度になったからね。それまでに準備をしておくように。」


サヤ「はい、お父様!私、立派な悪役令嬢になってみせますわ!」


ジャック「……え?」


サヤ「私、悪役令嬢になりますの!そうすればレド様に愛想をつかされ婚約破棄されて、レド様は本当に愛する女性と結婚できます!」


ジャック「はぁ…これは難しいぞ…」


深くため息をつくジャック。娘が悪役令嬢になると言われれば誰でも驚くだろう。


ジャック「二人が愛し合えるようにうまく伝えておくから…悪役令嬢にはなるなよ?」


そう言ってジャックはサヤの部屋を後にした。


父親が出ていくと、早速サヤはノートに何かを書き始める。



ーーーーーーーーー

4月9日

素晴らしい御方に出会いました。

王太子のレド様。全てが完璧なレド様に私は不釣り合いです。


だから私は悪役令嬢になって、レド様を真に愛し合える人と添い遂げさせるのです!


ーーーーーーーーー



サヤ「よし、書けました!レド様見ていてくださいませ!私悪役令嬢になってみせます!」


天を見上げ、意気揚々とそう言った。




一方…婚約者レドの部屋では…


レド「お母様!あんなに可憐で…美しくて…素敵な女性は僕に不相応です!」


王妃「これは決められた結婚なのよ。断ることはできません。いい婚約者様に恵まれてよかったわね、レド。」


レド「困ります…!サヤさんには幸せになってほしいです…」


王妃はレドの視線に合わせて、


王妃「あなたは素敵な男性よ?彼女だってあなたを好いているかもしれない。振り向かせたいのなら努力しなさいね!」


肩をポンと叩き言った。


レド「はい、必ず僕がサヤさんを幸せにします!お母様、どうしたらいいでしょうか…?」


王妃「そうね、まずは手解きから始めましょう…」



対照的に、王家はサヤを迎える準備を始めた。



ある意味もうカップル成立している二人だが…すれ違いが起きている。


この二人は幸せになることができるのか…?

感想お待してますわ!

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