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【改稿版】 悪役令嬢のそのあとは  作者: もちづき裕
第四章  最後の決戦編
109/152

第一話  今までのおさらい

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

「真実の愛を私は遂に見つけたのだ。ヴィトリア!貴様との婚約をここに破棄することを宣言する!」


 ルシタニア王国第二王子であるアルフォンス殿下からのお言葉です。

 はい、テンプレです。こちらがテンプレ展開ってヤツですね。皆さまおなじみの断罪、断罪、断罪、悪役令嬢に対する断罪スチルそのもの、それ以外の何ものでもないですわ。


「貴様が愛しのベネディッタに対して数々の嫌がらせ、口にするのも憚られるほどの虐めを行なっていたということは調べがついている!」


 調べてねえし、そもそも冤罪だって分かって言っているし。ヒロインのベネディッタ・ボルボーン令嬢は、

『きゃっ!思っていた展開そのままだわ!イエーイッ!』

みたいな顔をして殿下の腕にぶら下がっているけれど、お前、この先には地獄しかねえからな。


 良くある話、良くある展開。

 乙女ゲームの中に転生してしまったヴィトリアは、これまたテンプレ通りの展開で悪役令嬢となって断罪を受けているわけだけど、この悪役令嬢、陵辱エンドか撲殺エンド、陵辱腹ぼてエンドか、虐殺エンド。

修道院に送られ、余生を寂しく過ごしましたなんてエンドは皆無のお話のため、恐怖と絶望で身震いしないわけにはいかないわ。マジで。

 

 この乙女ゲームは二人のヒロインが登場し、複数のヒーロー相手に恋愛模様を繰り広げていくわけだけど、残念ながら、学園ものではない。


 中世ヨーロッパが舞台〜みたいな感じ、この世界、夜になると月が二つ、堂々と浮かんでいる。だから、地球っていう星じゃなさそうだし、日本っていう国も存在しない。


 現在、ヨーロニア制覇をかけてメロヴィングの皇帝アレクサンドル・ボアルネって奴が無双している所。皇帝大嫌いの王様がいる島国が艦隊を出して『てめえ!調子ぶっこいてんじゃねえぞ!』と言いながらかどうかは分からないけれど、皇帝の艦隊を破ったわけですね。


 ヨーロニアにある数ある国々を平定していた皇帝は、ヨーロニア統一まで後一歩という所まで来たというのに、艦隊が大敗しちゃったものだからお船が無くなっちゃわけです。これポイント、船がほぼほぼぶっ壊れて機能しなくなっちゃったのですよ。


 まあ、メロヴィングの海軍はアレなんだけど、陸軍はめっちゃ強いから、そんなわけで皇帝様は強気も強気。田舎国と揶揄されてばかりいる我が祖国ルシタニアなんか赤子をひねるよりも簡単〜!と、思っている事でしょうね。


 そんな訳でゲームの中では、ヒロインを腕にぶら下げて悪役令嬢を断罪するアルフォンソ王子がブリタンニア王国と共同戦線を張って、皇帝の軍相手に戦っていくという内容になっている。

選ぶヒーローによってヒロインはナイチンゲール無双をしたり、殺人事件の犯人を捕まえたり、新大陸に移動してあつまれ〇〇の森みたいな要領で宅地開発をしたりといった感じで話を進めていく訳ですよ。


 そんで今がどのあたりまで進んでいるのかというと、ヒーローである殿下は、必要なものを一切合切持って新大陸に移動した(逃げ出したともいう)。

 これについては、隣国エスパンナの王が、

「うちもそうすれば良かったわ〜うらやまし〜」

と言っているような展開だからイイ。腰抜け王家とか言い出す奴も山ほどいるけど許す。


 そしてヒーローがいないにも関わらず、海賊イベントが起こった。


 ブリタンニアは皇帝を迎え撃つためにエスパンナを引き入れて武器の供与を行っていたんだけど、その供与すべき武器を、ブリタンニア海軍が、国民ほぼみんな海賊みたいなアルジェイーナに売っぱらっていたし、裏では皇帝に繋がっていたのです。

 ブリタンニアの『船乗り王』の異名を持つウィリアム第三皇子にチクったから、只今、ブリタンニアの海軍には粛清が入っている事でしょう。


 更には、サブのヒーローがいないにも関わらず、殺人事件イベントが発生。

 メインヒロインがいないため、サブヒロインがここでは被害者となったんだけど、なんやかんや言ってゲームの通りにイベントが発生するわけですよ。

 これがいわゆる強制力って奴?うざーーーっ!


 悪役令嬢である私、ヴィトリアは、いわゆる公爵家の養女ってやつで、引き取られた時から始まった正妻からの虐待を三年間に渡って受ける事となりました。


 悪役令嬢が、実は家族から虐待を受けていた。だから心がひね曲がり過ぎて、傲慢で我儘となってしまった。これがあるある展開ってやつね。やられている方はたまったものじゃねえけどな。


 命の危険を感じた私は何とかその環境から逃げ出して、公爵家の長男リカルドに助けを求める事にしたわけだ。公爵家には三人の息子がいるんだけど、こいつが一番、話が通じるだろうと思ったわけ。


 頭を打撲して以来、自分が生前、日本っていう国でこんなゲームをプレイしていたわって思い出したんだけど、その時点で、死にそうな状態になっていたんだから鬼だよな。その後、私は王家からの保護を受ける事になったんだけど、そこからゲームの内容からは完全に逸脱した状態で話を進めている自覚は確かにある。


 これは断罪を受けた後の悪役令嬢の物語。


 そろそろこの物語も終盤を迎えようとしているんだけど、悪役令嬢の結末は陵辱やら撲殺やら惨殺やら、まともな死に方をしないものばっかり。私がどんな悲惨な死を迎えるのか、それとも、死なずに健全な毎日を送ることが出来るのか。


 皇帝が20万の兵を動かしてイムラス半島の制圧に乗り出した今、田舎国ルシタニアはどうなる?我が国の敗北と共に、悪役令嬢は惨殺エンドを迎えてしまうのか?


 悪役令嬢のそのあとは・・・ああ・・考えるだけで頭が痛い。



ここまでお読み頂きありがとうございます!

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