石井課長
いつもお読みいただきありがとうございます
ごきゅ、ごきゅ
美味しかった
「あぁ、落ち着いたみたいだね」
あ、ヤバっ石井課長の存在すっかり忘れてた‼
「大変失礼致しました。」
「いや、こちらこそ片塚君にとっては激動の1日だっただろう」
そうですよね。いきなり会議→本社→死刑宣告→今ですからね。もう、寿命縮まりましたよ。10年くらい(笑)
あと、90歳まで寿命あるから明日から数えて59年しか生きられないですよ!
「そろそろ、本題で良いだろうか?」
へ?死刑宣告以外にまだ何かありますか?まぁ、良いですよ、お聞きいたしましょう。再就職先も斡旋してくださるし、このまま行けば今晩の食事代も折半以下で終わりそうだし、憧れの「酒房おさむ」で送別会だったことも含め、死刑宣告聞かせていただきます!
片塚せしい、明日で31歳!腹括りますよ!
「どうぞ、何聞いても冷静に対処できます」
「そうか、ありがとう
先ずは、片塚君。君はこの件についてどこまで理解している?」
「正直、この件については、全く理解していません。申し訳ございません」
「そうだよな。そう社長から聞いていたな。すまない言い方を変えよう。
「俺」をどう思う?」
はい?おっしゃる意味がわかりません
「それは、見たままの石井課長についてと言う事でしょうか?」
「そうだ。どう『視える』か
聞かせてくれ
違う、正直に聞かせてくれ
俺を、恨んでいるだろう?」
へ?
更に、おっしゃている意味がわかりません
だけど
入社時、厳しかったけど社会人としての礼儀を教えていただいた。今だって出来る範囲内であたしを守ってくださろうとしてくれるのは理解出来る。
「いえ、突然の事でパニックにはなりましたが、今まで石井課長が自分にしてくださった数々の事を考えても、恨む事はありません。
明日から頑張れます!ご心配おかけして申し訳ございません。
あたしは、大丈夫です」
「そうか…
そう言ってくれるか
本当に辛い時に独りにしてしまいすまなかった
…
俺を許してくれ
…」
へ?
石井課長泣いてますか?
へ?
あたし、何したのでしょうか?
誰か~!
教えてください!
「あの…石井課長
『苺の牛乳がけ』食べますか?」
お気づきでしょうが、
二人の会話は噛み合っていません(笑)
次回、暴君と愉快な仲間達が登場(予定)
さぁ、どうなるか!