閑話 みーくん その3(斎藤視点)
いつもお読みいただきありがとうございます。一回ティーブレイクみーくんです。
水野の歓迎会のおはなし(斎藤視点でおおくり致します)
「水野君、これから頑張ってくれたまえ!さぁ今日は無礼講だ。何でも好きなもの頼みたまえ」
「はい!ありがとうございます!河野部長
では、このラーメンサラダ※注 頼んで良いですか?」
※注 ラーメンサラダとは、北海道の居酒屋メニューで、名前の通りサラダの中にラーメンの麺が入っており、ゴマドレッシングや店独自のドレッシングで和えるサラダ。イメージは野菜たっぷり冷やし中華を想像してください
「じゃ~8人いるから、2個頼んでおきますね!
すみません~ラーメンサラダ2個お願いしま~す」
幹事の斎藤はオーダーした。
その後の地獄を知らずに…
『おまちどうさま、ラーメンサラダ2つです』
「ありがとうございます!ラーメンサラダ食べる人~」
「「「「「は~い」」」」」
5人手が挙がった。
「じゃあ、水野君と合わせて6人かぁ、1個を3人で分けたら丁度良いなぁ
…
え?水野君何してるの!」
2個来たうちの1個を水野は、直に箸を付けズルズルと食べ始めた。
「え?だって、食べたい物頼んで良いって言われたから、食べてるだけですけれど。
何か問題ありますか?」
「いやいや、水野君。こうした集団で来た場合、シェアするだろう普通。」
「だって、好きなもの食べて良いって言ったじゃないですか!そんなに皆さん食べたかったんでしたら追加したら良いじゃないですか!」
し~~~ん
「あたし、いらない」
「俺も遠慮する」
「どっちでも良いわ」
「ほら~足りたじゃないですか!問題なし!」
「水野君、君は一体何を考えているんだ!社会人としてのマナーを学び直せ!」
流石の部長も小言を言い出した。
「え~部長今日は無礼講って言ってましたよね。全然違うじゃないですか。部長って嘘つきですよね。それこそ社会人としてどうなんですか?
僕、これ食べたら帰りますね。つまらないし。」
し~~~~ん
数分後
「ご馳走様でした~では、河野部長、皆様、失礼します。」
水野は本当に帰っていった。
そうして、残された俺達は、居酒屋の閉店時間まで河野部長に説教された。新人教育がなっていないと、それから暫く河野部長の怒りは収まらなかった。
そして、未だに水野は河野部長の呼び方を間違ったまま今日に至る。
あれ?
思えば、あの日から水野、最初ちゃんと河野部長って呼んでたよなぁ…
まさか、あの時からずっとなのか?
水野明日から俺の直属の部下になるんだよなぁ
ヤバい
マジ怖い
片塚~
早く戻って来てくれ~!
えっとですね。
これも実話です。
そろそろ、みーくんに腹立つ方が出てくると思いますが、実在のみーくんは普段は良い子です。
やらかす事がでかすぎるだけなんです。
許してやって下さい。