表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

……人、として、とは、人の数程あるということ

作者:


 Paul Desmond

 Summertime


 を 聴きながら


 **


 ……


 ……いつかの過去の対談を動画で目にして、井上陽水が口にしていた言葉、「わたしはね、未だに、人前でものを食べるのは恥ずかしいですよ」


 その言葉で私は、このような感覚を持つ方は、……自分だけではないのだととても大きな親近感を抱いた


 ……この歳になって、……誕生日を迎えて、34歳になったが、……この歳になって……少しずつ、人に対しての受容の幅が拡がりを見せ始めたような……気は少しだけ、している


 ……歳を重ねてよかったと思うことは、……父を少しだけ赦せるような気がしてきたことだけだ


 亡くなってから少しずつ、受容を出来るくらいには、風化させて


 ……歳を重ねれば、……否応なしに気づいてくる ……どのような人も……その方自身の生き方があり、表面的な好き嫌いや、一面的な見方だけでは人は理解には届かないということ ……だから、簡単に人を否定出来るものではないということを


 ……だからなのか解らないけれど、完全に関係を切り離す、という選択を若い頃程には即決しなくなって


 ……生き方は、変わっていないのかもしれないが、……完全に関係を切り離すことを即決出来ていた頃と比べると、……もしかしたら自分の心に……少しだけ余裕が出来たのかもしれない


 切り離すことしか自分を保てない頃と比べると、人との距離をスペースを空けて見られるようになった


 独りが楽だということもあるのだけれど、……もう一つは、どんなに関わっている方が合わないと感じても、その方はその方であり、同一視せずにいられるからだろう 諦めることも簡単に出来るようになったからなのかもしれない


 ……どんなに嫌な方に思えても、その方にも痛みや苦しみがあると気づくことが増えれば、好意的に受け入れることまではしないが、その方はその方で生きてらっしゃるのだから、関わらなくとも大丈夫だと解るからだろう


 ……それは、……自分を責める事柄ですらなく、周りを捨てることも選択肢にいれられるようになった時、周りの為に自分の命を捨てる必要性もないことも心に入れた時


 自分の足で立てるようになる過程の中で……それは、環境だけではなく、精神的な自律も含めて、……それは切り離していけるものなのだと、……今までの自分の過程を含めて、自分を観察してきて、……感覚的に落とし込み、理解してきたことだ


 ……人の根源的な問題、依存心というものは……きっと、幼児期が長い人特有の問題なのだろうと、俯瞰してみることが出来るようにもなってきた


 ……私は、今、……やっと少しずつ、……自分の為に……少しずつ、息をして、いこうとしている


 2020/11/23 10:27


完結と致します。


 このような作品に目を留めて下さり、誠に有難う御座います。

 

 精進致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ