４ 森の中
町を出て森を目指して行き、森の中に入ると、周りは大、小の木や草花でいっぱいだ。
「いやぁ、相変わらず広いなー」
「少し探索しながら、ゴブリンの集落を探すか」
森の中を探索していると、水の流れる音が
聞こえてきた。
音がする方へ向かうと、急に視界が広がり目の前には川が流れていた。
「おぉ、これはなんともいい景色だな」
「少し休憩するか」
アレスは、マジックバッグを取りだし、中を物色した。中から、水筒と干し肉を取りだし、口に運んでいった。
「よし、休憩したし、集落を探しますか」
森の奥の方に向かうと、何か気配を感じゆっくりとした、足どりで進む。
進んだ先には、小学生位の背で、薄い緑色の肌で数体固まっているゴブリン達を見つけた。
「よし、ここがあいつらの集落だな」
ゴブリン達は、なにも気付かす仲間どうしで、じゃれている感じだった。
「全く呑気なもんだぜ、お前らのせいで近隣の町や村が、迷惑してるっつうのに」
ゴブリン達は、家畜や作物を食い荒らす害獣とされている。たまに人間を襲う時もあるのだ。
「よし、すぐに片付けるか」
アレスは、背中に担いだ、大剣を手に取り、ゴブリン達の方に向かった。
急に、現れたアレスを見てゴブリン達は、急いで仲間達を集めだし、次々と姿を見せた。
軽く数えてみれば、20～30ってとこだ。
「なんともまぁ、ずいぶんな大所帯だな」
「だが、そうじゃなくちゃ面白くないぜ。オレを楽しませろよ」
アレスは、ゴブリン達に突っ込んでいった。
ゴブリン達も、敵意剥き出しでアレスに突っ込んでいった。
「オラオラ、どうした、そんなんじゃ勝てねーぞ」
向かってきた５体のゴブリンに、横一閃に大剣をふり、絶命。
頭上から、３体のゴブリンが飛びかかって来たのを、バックステップでかわし、一閃。
背後からには、背中に大剣を回しガード、振り向きざまに一閃。アレスの強さに戦意喪失のゴブリン達は、集落に逃げていった。
「逃げたか、まっ、逃がさないけどな」
アレスは、集落に向かった。
ゴブリン達は、土を固めて、積み重ねた小屋みたいな物を作って住んでいる。
「おし、スキルでまとめて片付けるか」
アレスは、スキルを発動させる。
【スキル パワースラッシュ】
大剣を降り下ろし、衝撃波で吹き飛ばす技だ。
「いくぜ、パワースラッシュ‼」
すると、轟音と共に衝撃波が発生し集落を襲った。
ゴゴゴゴゴ、ゴォォォォォン
集落の小屋みたいな物が、吹き飛び隠れていたゴブリン達に直撃し、大木などにもぶつかり、絶命。
跡形もなくなった。
「やり過ぎたか、まぁ、いっか」
討伐証明の部位を集めて、町に戻るアレスだった。
