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まず佐藤秀作よりはじめよ  作者: 佐藤秀作
3/6

エレベーターワールド

 アマゾンのお姉さんと別れ、パンツを探す細。

だが!次々に襲いくる人達に細は・・・。

焼き鳥屋のオッサン。

鶏小屋のジジイ。

エルフぽいお姉さん。

そして闘技場。


 武器屋のアマゾネスお姉さんとは、おさらばさ。

今は何よりも、パンツを買わないと。

 このままだと、俺のJr.も収まりが悪い。

それにしても、相変わらず賑わってるな~。

 まあ、外に出れないんじゃ、仕方ないのかもしれないけど。

でも他に、こういう場所ってないのかな~?


 なんだかいい臭い?何かを串に刺し焼いている店の前で止まる。

「兄さん、買ってくかい」

少し強面のタオルを巻いたおじさんが、串肉を片手に声をかけてきた。

「何の肉ですか?」

「さぁ、なんだろな~?」

なんだ、このオヤジ。

なめてるのか?

 こんなやつは、無視だ。

「オイ!兄さん、冗談だよ、どこ行くの、ウソだから、待って、ゴメンよ」

バーカ、謝っても、遅いんだよ。

 

 また歩いているとニワトリ小屋?

が気になって、立ち止まる。

それにしても、何だこのニワトリ?

 金色、銀色、俺が持っている銅色までいやがる。

さっきの串肉も、ニワトリなのかもしれない。

 そんなに距離ないし。

それにしても、変わった色をしているな。

 なんなのか、聞こうと思うけど、店員らしき人がいなかった。


 ゴメンウソ、居るには居るんだけど・・・。

声を掛けづらい。

なぜなら、とてもファンキーなんです。

 店員か?っと思うぐらいのファンキーなんです。

その格好ったらヘビーなパンクなのです。

 まず金髪のモヒカン・・・ま、まあいるかも・・・そして、裸のサスペンダー・・・おかしよね・・・さらに、グラサンの上から手持ちの双眼鏡で覗いている・・・バズるよね、間違いなく・・・止めに、ジジイと肩にタトゥーが入っている・・・あ~世紀末覇者。

 実際、ジジイなんだけどね・・・逆に怖い。

ニワトリの親玉みたい。

 コッケコッコーと叫んでも、違和感なしだな。

この人が変なのか?この世界には、定まっていない人が多くいるのか?


 あっ!気付かれた!

怖いので、ここは、ダッシュで逃げるに限る。


 それにしても恐ろしいジジイだった。

見た目で、ここまで怖いのは、なかなかいないだろう。

 前のジジイといい、この世界のジジイには気を引き締めて当たらないと。

 そうこうしている間に、服屋らしき店を発見。

今度の店の店員は、エルフぽいお姉さんだ。

 見た目もお洒落で、さすが服屋の店員という格好だ。

 しかし残念なことがある。

オッパイがとても小さいのです。

 パンツに関係ないかも知れないが、そこはほら、さっきのアマゾネスのお姉さんとどうしてもね・・・比べちゃうよね。

「お兄さん、お兄さん、ちょっと見ていかな~い」

腕を胸に押し当てて、ピンクな声で、そう声を掛けてくるエルフぽいお姉さん。

 ハッハッハッ!君の胸では無駄な抵抗・・・そこでグリグリなのか!?


 魅せてくれるではないか!


 私は、そちら側もイケるのだよ!

むしろ、小さいほうが好きらしい。

 小さな抵抗ほど、燃えてくるではないか!?

「ねぇ~お願い?少しでいいから、見ていかな~い」

いいぞ、いいぞ、もっとグリグリしなさい。

「いきましょう、いざ!戦いの荒野へ!」

エルフぽいお姉さんは、?マークを残し店の中に案内してくれた。


 店の中は、レトロの照明で、何の臭いかはわからないが、お香のいい臭いだった。

 宙ずりに飾られた上着。

陳列棚にきれいに畳まれた服の数々。

 今の俺にはない服の知識の数々に、目を見張る。

変な鱗を散りばめた服。

見たこともない皮の服。

色が変化するエナメルの服。

刺が一杯ついてる服。

膝にデカイ刃の着いたズボン。

鱗だらけのズボン。

 そのどれもが、一目で、戦闘使用だとわかる。

「あの、パンツ、下着が欲しいのですが?」 

「あなたもしかして新人さん?」

なんでわかるの?

「まあ、そうなるんすかね?」

「最近の新人さんは、皆パンツを買いに来るのよね、誘導係りが代わってからかしら」

あのクソジジイ~馬鹿にしやがって、わざとパンツ用意してないだろう。

 今度会ったら、ただじゃおかねぇからな!


「パンツコーナーはここよ」

案内されたのは下着が一杯置いてある所だった。

「色んなパンツがあるんだな~」

「そうでしょ、ウチのは安くて効果抜群よ」

何の効果が抜群なのかは置いといて、一つ一つ調べていく。

 まず気になったのが鉄で出来たパンツ?

「それは防御に特化したパンツよ、それに浮気防止にもなるし!」

お姉さんの目を見れなかった。

 されたことがあるのか?すごい笑顔・・・怖いです。

次に気になったのは、股関の部分が凄く尖ったパンツ?

「それは防御力に加え攻撃力もあるのよ・・・あまり売れないけど」

でしょうね、大人のやつだもの。

 いちいちパンツで攻撃するやつなんかいないだろうに。

「いちいち説明するのが面倒だから、試着してみたらどうかしら?」

 えっ!試着できるの?試着したら買い取りなんじゃ・・・。

「大丈夫、そんな顔して、試着しても買い取れなんていわないから、試着代もサービスで無料だから」

そこまで言われて試着しない訳にはいかない。


 っということで試着室に、幾つかのパンツを身繕ってもらい、行くことに。

 試着室でジーパンを脱ぎ、防御力71。

そこで用意されたパンツ、エナメルのパンツを履く。

 あっ!ひんやりして気持ちいいかも。

エナメルパンツ

4・-3・4

防御力76

瞬発力14

精神力54

俺の息子は立ったまんまだった。

 エルフぽいお姉さんのおかげです。

一つだけ気付いたことがある。

 チ○ポが立つと瞬発力が、2下がり、精神力が4上がることに。


人生は捨てたもんじゃねぇ~な~!


 でも瞬発力が下がるリスクも、回避したいものだ。

曲がっているからなかな~?

 でもエナメルパンツは瞬発力が1下がるのか~・・・なしだな。

思ったより防御力高いな。

 次。

股関部分に穴が空いたパンツ?

なんてもの選ぶんだ!

 挑発してるのか?

まぁ履くけど。

「・・・」

股関部分を出してみたところ、スゲェ~恥ずかしい。

 何だこのプレイ?


ますます元気になっとるがな!


穴あきパンツ。

 3・-6・6

防御力75

瞬発力11

精神力56

 パンツの効果ではないかもしれないけど、瞬発力と精神力が変わる。

パンツ事態は防御力3上がり、瞬発力が1下がる。

 チ○ポ効果ヤバすぎる。

ん~保留。

戦いの最中チ○ポ立ててみるのも、ありだな。

 まだまだパンツはある。

とても卑猥なものばかりだけど。

どんどんいってみよう。

 次。

ティーバック。

さっきよりましだな。

 感覚がおかしくなったのか?

よっしゃ!いっちょっいってみよう。

履いてみる。

そしてはみ出す。

息子よ、収まってくれ。

 ますます元気になる。


ハッハッハッ!目覚めっちゃった。


 遂に新しい感覚を手に入れたぜ。

俺は変態だ。

紛う事なき者。

 やっちゃったな。

覚醒したぜ。

ちなみに、防御力2、瞬発力が下がらないよき品。

「ちょっとまだなの?開けるわよ」

「い、ちょっ、まって!」

おいマジか!?今は無理でしょ?

 ってゆうか開けるとかそんな選択支あるのかね?

今は不味いだろ!

 チ○ポはみ出てんだぜ!

「本当に開けるわよ!?」

うおー!どうしよ?どうにもならん。

 ズボン履いても、立ってるのはバレるし、こうなったらヤケだ。

 っとゆうか魅せたくなっとる。

俺は両腰に手を当てて、有りのまま姿を見せることに。


「かかって来いや!」


シャーという音と共にカーテンが開く。

「もうなんなの?・・・」

「・・・」

「・・・」

「か、かかってこいや?」

「叫ぶ割には情けないわね・・・もののたしにすらならないわ!」

自信喪失。

一喝されてしまった。

 やっぱり小さかったか?

何と無くわかってはいた、だけどそこまでゆわなくても・・・。

 俺のチ○ポは萎え、精神力が40に。

「早く、そのお粗末なものをしまいなさい」

・・・はい・・・。

慣れてラッシャル。

看護婦さん?

「っで、決まったの?」

「えーと、まだです」

「早くしてもらえます?」

「善処します」

このあと俺は自信喪失し、何を履いているのかも、わからない状態だった。


「でっ、決まったの?」

「これにしようかと思います」

ティーバックに決まった。

何より瞬発力が下がらないのがいい。

「ふ~ん意外ね?もっとちゃんとしたの買うと思ったのに」

何だろう・・・さっきからお姉さまの口調が、上からダ。

 あれは、確か、チ○ポを見せてからだ。


チ○ポって、ちょっとした名刺なんだな~?


 大きかったら・・・きっとこんな扱いは受けなかったに違いないし。

「それでいいのね?」

「はい」

「じゃあ1ゴルドに試着も合わせて1ゴルド1シバーでいいわよ」

下着に一万円か~凄く高い。

でも効果のこと考えると、仕方ないかもしれない。

 しかし、試着代に関しては納得がいかない。

「試着は無料なんじゃ?」

「あれは、一枚だけよ」

汚ったねー!そんな商売ありかよ!

こうなりゃ、睨み付けてやる。

「そんな目をしてもダメよ、あなたあんな卑猥な行為しといてよく言えるね」

クソ!嵌められた。

「それにお粗末だったし」

チクショウ!それは関係ないのに、負けた感があるのは気のせいか?

「出直してきな!」

「あんただって、オッパイ小さいじゃないか?」

「あなた、死にたいの?」

グオ?レイピアを首に向けないで。

「勉強さして頂きます」


 結果、俺は支払った。

エルフのお姉さんは、オッパイは小さいが、肝っ玉がでかった。

 うお! 目が合った。

なんて勘してやがる。

ここは逃げるに限る。


 しかし恐ろしい目に合った・・・やっぱりオッパイ詐欺が横行してるのか?

 オッパイにありつけるだけ、ましかも。

そんなことを考えていると、闘技場?の様なところへ着いた。

 もう目的も果たしたし、家を探せばいいものだが・・・気になるよね?

 この闘技場?

全体的に木で作っており、円形だ。

しかも凄い人だかり。

喧騒が凄まじい。

でも中は見えず。

 皆、門の前で、お金を払って中に入っている。

外では、何やら賭け事の様なことが、おこなわれていた。

「バジル対おこぜ!倍率は3対6だよ!さぁ!はった!はった!」

無精髭を生やした汚ないオッサンが、そう声を掛けている。

バジル?おこぜ?

 名前なのか?

変な名前。

 まぁ、俺も人のことはいえないか?

しかし闘技場かぁ~・・・一度くらいは観てもいいか?

 闘技場の入り口の列に並び、順番が来るのを待つ。

もちろん皆さん鎧を着ているし、武器も、持っている。

 俺は、そういう類いのものが、好きらしい。

だから、待つ時間も苦にしない。

 中には凄く高そうで、かつ、格好いいやつもいる。

全身完璧な装備、フルフェイスにフルプレートアーマ。

 足の先から、頭まで完璧に着こなしている。

 西洋風だ。

武器もバスターソードにナイトシールド。

装飾も素晴らしく、一目見た感じ、高そうだ。

武器屋で売っていたロングソードでさえ100万円・・・それ以上しそうなバスターソード、それに高そうな甲冑・・・1000万いや、一億・・・するかもしれない。

 そんなのがちらほらいる。

十字軍のようなやつ、日本の武将のようなやつ、中には見たこともない甲冑を着ているやつまで。

 俺も一度でいいから、あんな格好で歩きたいものだ。

「おい!兄ちゃん!入るのなら1シバーだぜ」

1シバーか?まぁ妥当だな、むしろ安いかもしれない。

「あいよ、毎度あり」

皆が向かっている方へ俺もついて行く。


 どうやら二階から観るようだ。

しかも立ち見だ。

う~ん狭い。

結構な人間臭。

そら、安いわ。

しかし、凄い騒音だな。

「バジル!負けんじゃねーぞ!」

「おこぜ!落ち着いていけー!」

うん、すごい怒号。

賭けてるな。

 中央、バイキングの格好、左手には手斧、右手にラウンドシールドを持っているのがバジルのようだ。

 それに対して、鎖帷子(くさりかたびら)右手にロングソード、左手にナイトシールドを持ち兵士の格好をしたのがおこぜのようだ。

 まだ試合が、始まってもないのに、この怒号・・・なんだか怖いです。

そして試合は唐突に始まった。


 審判らしい人もいないのに。

「「「「「ウォォォォォ!」」」」」

うるせー!

クソ!こうなりゃ俺も

「うぉぉぉぉぉー!」 

あれ!もう終わり?

みんなもっと、うぉぉぉぉぉー、ゆおうぜ。

 

 お互い睨み合って動かない。

いや、動かないんじゃなくて動けないだろう。

 バジルは左手の手斧を器用にクルクルと回し相手の動きにいつでも対応するぞという構えだ。

よくよく考えれば左利きだ。

 それに対しおこぜは、どこかしら固い感じがした。

確か倍率だとおこぜの方が高かったんじゃないだろうか?

なんとなくバジルの方が強そうだ。


「キシャーッ!」

と、変な掛け声とともにバジルが間合いを詰め左手の手斧を地面スレスレ走らせおこぜに向かい振り上げる。

 お互いに武器が睨み合う形なのか、おこぜのロングソードに当たり火花を発してロングソードが宙に舞う。

勝負ありか!

当事者バジルを含むこの会場の客、もちろん俺も思ったが。


 刹那

 !?


 勝ち誇ったバジルにロングソードが振り下ろされる。

危ない!

目を塞ぐ間もなかった。

運が良かったのか実力か、バジルはラウンドシールドで受け止めた。

ウソ!?

あれを防ぐんだ・・・。

ロングソードが何故そこにあるんだ?という驚きよりも防いだバジル凄過ぎじゃね~。


 あれだけあった歓声が今は静まり返り皆、目が釘付けです。

どこからともなく声がする。

「あれってスキルだろ」

「いや、魔法だろ」 

スキル?魔法?何ですかそれ?

「どうみたってスキルだろーが!」

「魔法だろ~」

どうやら俺がいるより上の方で揉めてるみたい。

「詠唱するとこなかっだろーが!」

「予め詠唱していたとしたら」

詠唱?

「お前、頭いいなぁー」

「それほどでもないぜ」

内容はわからないがどうやら関心と謙遜しているご様子・・・どうでもいいわ!


 いつの間にか戦いは続いていた。

バジルが手数で攻め、おこぜが守備しながらのカウンター狙い。

 攻防は一進一退。

会場はまたヒートアップ。

やかましいぞ!「うおぉぉぉぉー」

とりあえず叫んで見ました。

タイミングが悪かったのか、誰もついてきません。


 恥ずかしい。


 今俺は頬が赤ちゃんです。

「誰あいつ」とか「ハハッださ」とかは着信拒否しまーす。





 そうこうしているうちに決着は着きそうだ。

おこぜの装備がボロボロで鎧や兜の傷から血が滴り落ちていた。

顔も身体も満身創痍。

立っているのが不思議な位だ。  

反対にバジルは勝ち誇って止めいきますけど何か?っといった感じ。


 会場のボルテージはクライマックス皆固唾を飲んで見守っていた。

恐らく次で決まりだろうと。

俺も内心バクバクだ。

どこまで殺るんだろうと。


 バジルが身体全体で息をするおこぜに斧を振り落とす。

グッチャッと音が鳴り



 倒れたのはバジルだった。

!?

何故?

確かにバジルの斧・・・。

あれ?斧がない・・・。


どうして?


 そこにあるはずの斧がなかった。

バジルは腹をロングソードに貫かれていたのだ。

なんとも不思議な光景だった。

 会場も静まり返りこの異様ともいえる決着にどう反応していいかわからない様子だ。

どこからか声がする。

恐らくさっき喋っていた二人。

「どうなってんだ、こりゃ、バジルが負けたぞ?バジルのスキルは視界誤差と観て・・・賭けたんだぞ」

「それは俺もだ、この闘技場によく通う奴は周知の事実だろーが、だから倍率もバジルの方が低かったんだろ」

 ん?どういうこと。

視界誤差・・・目測を誤るってこと?

そういうスキル?

スキルって何?

もしスキルがそういうものだったら、天から与えられた才能じゃね~。

まだ声は続く。

「そういうこと言ってんじゃねぇー!何でバジルが負けてんだって話だろーが!」

「俺に聞くなよ!こっちが聞きてーぐれーだ」

「あーあ、2ゴルド、パアだぜ」

2ゴルド!

馬鹿だろ!

でも当たれば6ゴルド!夢あるな。

しかもおこぜに賭けたら12ゴルド!

きたコレ!

俺は名うてのギャンブラー♪

重機の宣伝みたい。

何でこんなこと知っているんだろ?

本当に記憶喪失?

「ちょっと待てよ・・・」

さっき2ゴルドすった奴じゃない方が、何か閃いたようだ。


・・・。


 なが。

早くしなさい。

他の客が帰ってますよ。

俺が浮いてしまう。

早くしないとこの会場には俺とあんた達だけになるよ。

そしたら俺なんて言い訳するの?


(「自分、奇跡まってます」)


なんの(・・・)!?


 恥ずかしい奴やん。

恥ずかしいといえば 俺はティーバックであることに気がついて・・・フンッ!はみチンしやがって!っと呟いてみた。

その時


「おぉぉぉー」

「どうした?」

「こういうのはどうだ」

「もったいぶるのはいいから早く言え」

「あらかじめ魔法を使っていたとしたら」

「それさっきも聞いただろ」

「それが違うんだな~・・・まあいいから聞けって、恐らく魔法をあらかじめ掛けって言ってもおこぜの魔法は武器召喚だとする元々ロングソードを2つ・・・一つは召喚・・・待てよ!2つとも召喚したんじゃないか?」

 えっ?どういうこと?

お前の中の発見とかどうでもいいぞ。

「おいおい何言ってんだ」

いいぞ。

もう一人のオッサン。

攻めろ攻めろ。

「一つはすぐ消える様にあの弾き飛ばされたロングソード、それと同時に召喚されるようにしたんじゃないか?」

 魔法ってそんなこともできるの?

ヤバいじゃん魔法。

それでそれで。

「武器召喚の類いの魔法か、それにしては精度が良すぎやしないか?でも待てよ・・・!スキルと同時、魔法とスキルの融合!」

 ヤベーよ。

もう一人の2ゴルドのオッサンも閃いてるやん。

「それだ!で、俺の考えじゃああらかじめ武器召喚魔法を3つ唱えたんだ「3つだと!」(3つだと!)ああ、つまり武器召喚をあらかじめ2つした、一つはすぐ消えるロングソード、もう一つは手斧、こいつはある程度長く設定するそして一回失敗しても言い様に保険を賭けたもう1つのロングソード」

 なるほど凄く用意周到だ。

命を賭ける位だし、そこまでするかも。

それにしても冴えてんなオッサン。

「するって~ともう一つの手斧はあらかじめ仲間がいてすり替えたのか、まあ何でもありの闘技場だからやりようはあるか、ズルではなくスキル、魔法は禁止ではないしな、実際バジルにも仮の武器があった訳だし勝ちもあったはず」

 そうなのか~捕捉情報ありがとう2ゴルドのオッサン。

「それに油断もあったと思うぞ「どういうことだ?」(どういうことだ?)一回目の失敗の後、バジルは勢いづいた、おこぜはそれも計算に入れ確実にバジルを殺す為、わざと競り合い接戦を演じ死んだフリをした、実際に怪我を負いギリギリの範囲でだ、本気を出してギャンブルするなら確実に勝てる方法を選んでだんだろう、それで確実かつ相手が油断することは何だと思う?」

 テレフォン使ってもいいっすか?

駄目ならOKGoogleでいけます?

「最後の最後に問題かよ!もったいぶるのはいいから早く言え」

 そうだぞ2ゴルドのオッサンも御冠だぞ、もちろん俺もな。

「相手が油断する時は間違いなく止めを刺せる時、つまり最後のシーンだ」


  「「天才か!!??」」


 ヤッベ、声が出ちゃた。

凄く視線を感じます。

客がいません。


 細です。

知らない人の話を聞いていたらつい夢中になって感想をオッサンと同時にハモったとです。

細です。

細です。

細です。

どうしよーコレ。

俺は後ろをバッと振り向き

「あんた達天才だな」

と言って口笛を吹いてその場を後にした。

「なんだアイツ」

「怖いな~」

と言うオッサンの声を口笛で殺した。


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