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✲゜。✲゜*:₀。Happy flowerマム✲゜。✲゜*:₀。

作者: 詩織


「ふふふ♪」





「なあに? なに思い出し笑いをしているの?」




「んー?あのね~(笑)


ウチの旦那がね~


初めて買ってくれた花束、


覚えてる~?」




「花束~?ああ………覚えてる、覚えてる、

あれは、忘れようがないわ~」(笑)




「でしょ、でしょ!」



って、

久しぶりに見た



あなたの笑顔だった………









きのう、夢をみました。







旦那さまは車の整備士さんで


彼女はその、事務所を手伝っていた


夫婦二人三脚で、頑張っていたね♪





遊びに行くと、


車の下から、声がする



「やあ~いらっしゃい!奥にいるよ~」



「はあい♪お邪魔しますー」



「ああ…車 もうちょっとだから待っててー」



「はあい♪だいじょうぶ~(笑)

ゆっくりお願いしますー」



わたしの声を聞きつけて

あなたが出てきて、


「まったく、夢中よー

仕事なんだか、

趣味なんだか、」



って、少し呆れ顔の彼女を横目に、

楽しそうな旦那さまの顔(笑)




「したかった仕事で

独立できて幸せなんじゃないの~(笑)」


って、

あなたも、嬉しそうだった、





「でも、一所懸命だし、真面目だし、

あなただって、幸せでしょ~?」



「たしかにね、優しいわよ?

だけどねぇ~、気が利かないのよ、、」



「いいじゃない、気が利きすぎる男なんて

ロクなもんじゃないわ、」



「まあ、浮気の心配はないかもね?」(笑)




はじめての子どもが授かって

順風満帆じゅんぷうまんぱん




「なんヵ月?

いつ生まれるんだっけ?」




「6ヵ月、もう動くのよ♪

生れるのは5月半ばね」



赤ちゃんが

お腹を蹴る感触が幸せだって言ってたっけ、



車バカの旦那さまは

「赤ちゃんの名前を「車の名前」にするっていってるのよ、」

て、怒ってたっけ、



「赤ちゃんが生まれる時も

間に合わなくて、

走りに行ってたんだよ~」


て、ふて腐れていたっけね~




赤ちゃんが生まれた知らせを聞いた

旦那さまが


「何か欲しいものは?」と聞いたとき


あなたが、


「花が ほしい。」


て、言ったのよね~



「花屋なんかに、

一回も行ったことがない

旦那が、、、」


「どんな風にこれを買ったのか?

考えるだけで、笑っちゃう」

って、


嬉しそうに話してくれたけど



あんなに驚いたことはなかったわよ


もう~(汗)




わたしが、

出産祝いに行ったとき

枕元に飾られた花束が

どうみても…



仏花で…


言葉が見つからなくて

思わず泣いちゃった、







初めて旦那さまに貰った花束は

菊に小菊に、カーネーションにキンセンカ…


花屋の店先のスタンドの

サービス品の仏花だったって、

大笑いしてたけど


なんだか


凄く幸せなマムに見えた………



そんな夢だった…










目が覚めたら、



あなたが、



もう…いないことを思い出した。










実感が湧かなくて

いまだに何か作ると

お裾分けに行きます


居るはずのない人の

名前を呼ぶとき



喪失感で潰されて


泣き泣き帰ります。


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― 新着の感想 ―
[一言] 哀しい話やないか。 (┬┬_┬┬) 一緒に過ごした時間を忘れないであげて下さい、
[良い点]  目が覚めたら、あなたが、もう…いないことを思い出した。  友達。  亡くなられたのでしょうか。  気になります。
[良い点] 居るような気がするけど、いないんだよね。 悲しくなるけど、ときどき、その事を考えてしまう。 大切な人ほど、そんな感じになるね。
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