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008 錬金術をしてみよう。

 翌朝、起きると何時ものようにラジオ体操をシロと一緒にして、ナイフを使った格闘練習、ナイフの素振りやいろんな運動をして一汗かいてから、いつものように朝風呂に入りサッパリしてから朝食を作る。


 米の飯が食べたいと思いながら、お肉を焼き、オニオー(玉葱)サラダを作って塩を振って食べる。


「マヨネーズが欲しい………」


 卵と植物油とお酢………すぐに欲しい。やっぱり早く街に行こう!!


 『ねーちゃん、マヨラー辞めたら痩せられるのに………』


 10才下の弟に、こんな風によく言われていたが、マヨネーズは止められないので、絶対作ってやる!


 気合いを入れ直して、急いで外に出る。

 急ぐから試しにホームを馬車にして行ってみよかな。

 ホームをケースに戻し、そこから馬車のスイッチを押してみると、西部劇なんかに出てくる幌馬車が出てきた。

 背後から中に入ると、荷台の中は空っぽで、前の御者台まで見えるのだが、御者台の斜め後ろにカーテンのような物があるので幌馬車に窓があるんかと思い捲ってみると、そこにあったのは1つのドアだった。


「なんかこれって、どこ◯◯ドアみたいやなぁ〜」


 そ〜っとドアを開けてみると、そこはホームの入り口だったので、これやったら狭いところでも止めてホームに入る事が出来るやんか、と思いそのまま外に出てシロにお願いをした。


「シロすまんねんけどこれから馬車を引いてくれるか?

 一応私も御者台に乗るけど、さすがに馬車の運転はしたことないねん。

 シロが頼りやねん、お願いできるか?」


「ウオン」


 まかしとき〜、と言うように尻尾を振りながら返事をしてくれたので、シロを馬車に繋ぎながらシロをもふもふしてから御者台に乗り込んだ。


 今日中に街に到着出来るように、シロにお願いして、多くの人の気配がする方向に向かう。


 急いでいても鑑定はしていたので、途中オリーブの様な木を見つけたら本当にオリーブだった。

 地球と同じ植物もあるとは、嬉しいことだ。

 馬車を止めてから、実を取るために如何すればいいのかを考え、旅行用品の中の大きな風呂敷を取り出し地面に敷いた。

 風呂敷なんてダサいとはよく言われたが、あれはとっても便利なアイテムなのだ。スーパーで買い物する時には、エコバッグの代わりにもなったし、旅行に行く時には必ず2〜3枚持って行き、たくさんのお土産を包んで帰ったものだ。


 それからゆるい風魔法で木を揺らしてオリーブの実を落とし、地面に落ちる前に魔法で風呂敷の上に落ちるようにした。


 山盛りになったオリーブの実を風呂敷で包んで、アイテムボックスに仕舞う。


 これでオリーブオイルが作れる。


 ウキウキしながらオリーブオイルを作る為に、馬車からホームに入ることにする。


 私には一応、錬金術が使えるはずなので、オリーブの実からオリーブオイルを錬金術で作れるはずだ。

 こんなのは思い込みで何とかなると思っているので、ホームのリビングでソファーに座り、オリーブの実を風呂敷から取り出して置いておく。

 一応こぼれても困るので、一応お皿も用意しようと流し台の横に置いてあるお皿を取りに行く。

 深さのあるお皿を2枚ほど用意して、リビングに戻りお皿の一枚にオリーブの実を入れて置く。


 今まで魔法を使う時は、大体のイメージを思い浮かべる事で発動していたので、錬金術も同じもんやろうと思いながらスーパーマーケットのオリーブオイルの売り場に置いていたオリーブオイルの瓶をいろいろ思い出す。

 その中でめっちゃ高いオリーブオイルで、試しに一回だけ買った500mlが7,000円ほどしたガラス瓶入りオリーブオイルを思い描くと、いきなり魔力を持っていかれる感覚がして、机の上に置いているオリーブの実入りの皿が光だし、ガラス瓶入りのオリーブオイルが現れた。

 鑑定してみると、それは瓶入りオリーブオイル(500ml)となっている。

 オリーブの実が500mlより多かったのか、ガラス瓶の横にお皿に入れた分の半分ほどのオリーブの実が置いてあった。


「陶器のお皿がなんでガラス瓶になんねん。

 不思議やけど、魔法や錬金術自体が私にとって不思議現象やねんかん、こんなもんなんかなぁ。

 せやけど、一応味見しといたほうがええかなぁ〜。

 オリーブオイルになってるけど、味は解らんからなぁ」


 瓶の蓋を開けて手のひらの上に少しだけオイルを落とし舐めてみると、高かったオリーブオイルの味になっている。


「あの高かったオリーブオイルがこんな簡単に出来るんか〜。

 錬金術って便利なんやなぁ。

 もしかしてこのままマヨネーズも作れるんとちゃうか」


 そのままオリーブオイルの瓶を見ながらマヨネーズを思い浮かべるが、いくら頑張っても魔力が動く感じもしないし、オリーブオイルの瓶が光ることも無かった。

 これはどうゆうことなんか解らないが、私の中でマヨネーズは卵とお酢と油で出来るものだという固定概念が邪魔してるのかもしれない。

 仕方がないのでもう一つの皿に残りのオリーブの実を入れ、もう一度オリーブオイルを作ってみる。

 これもお高い瓶入りのオリーブオイルにきちんと変わっていた。

 出来上がったオリーブオイルはきちんと蓋をしてアイテムボックスに仕舞い込んでおく。


 マヨネーズを作るにはやはり普通に卵とお酢と油が必要なので、油はオリーブオイルが出来たのでそれを使えばいいが、卵は鳥の卵なので自分で錬金をして作るということは、出来そうにない。

 あとはお酢だが、昔リンゴ酢を自作で作ったことはあるが、その時はりんごと氷砂糖を使ったんだが、りんごはアプーの実があるし、氷砂糖は砂糖の実があったはずなので、それをお皿に用意して、練金してみることにする。

 リンゴ酢も自作のリンゴ酢を思い描くのではなく、NETで買ったお値段お高めだったけど本当に美味しかったリンゴ酢を思い浮かべると、お高かったリンゴ酢が現れた。

 きちんと味見もしたがやっぱり美味しかったので、マヨネーズだけじゃなく、他にも美味しい料理ができそうで嬉しくなった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

誤字脱字報告や評価を頂けると嬉しいです。

宜しくお願い致します。

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