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憂鬱
走り屋の溜まり場、七条峠。ここにある一人の走り屋が誕生しようとしていた…
大学2年生、秋山 悟
峠に初めて来たのは高校3年の時、じめじめした8月上旬の夜だった。
グフッ グァッ ギャアアアアアァァ ブァァァァァ…
先輩「今の見たか?あれがドリフトってんだ」
秋山「へぇー…」
秋山(きょーみねぇーなドリフトなんて…あぁ来るんじゃなかった…)
??「先輩こんばんは」
先輩「おぉ 吉川じゃないか」
吉川「お久しぶりです」
先輩「秋山、紹介するよ。お前と同じ高3の吉川だ」
吉川「どうも」
秋山「どうも」
先輩「吉川のシビック調子いいようだな」
吉川「えぇ そういえばターボつけたんですよ…前と全然違いますよ。ストレートの加速が凄いです」
先輩「燃費も大変だろ?」
吉川「おかげでお金がないです」アハハ