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私の秘密  作者: 響子
第1章
37/51

新しい未来に向かって 3


「ねぇ ひなた姉ちゃん結婚すんの?」

「うん…たぶん…」

「えー!ひーちゃんがいないと僕困るよ」

「拓馬…」

「だってゲームの予約してくれる人がいなくなっちゃう!」

「父さんに頼めばいいだろ?」

「パパはいつも『わかった、頼んでやる』って言っても頼んでくれないもん。それにゲームの攻略も調べてくんないし~」

「ゲームを調べるのは俺がやってやるから 買うのは…ガンバレ!」


私の存在価値がかなり微妙な気がしながら 私は窓の外を見た。私の住んでいる会社の2階は本来義兄の住まいだった。義兄の先妻は病気で亡くなり、その時の生命保険で会社の2階を増築したらしい。それまではマンション暮らしだったが、もう1人暮らしなのだからとそう決心したそうだ。ところが数年後 姉と再婚したことでこの2階、2LDKの部屋が手狭になったので裏にちょうど出来た新築分譲住宅を購入したのだ。

しかし3人で何の話をしているのであろうか?まさか喧嘩になったりしてないだろうか?


「あ、終わったみたいだよ」


数馬がそういうと拓馬は走って部屋を出た。下で樋口と会ったらしく何やら話し声がしている。樋口が部屋に入ってくると傍にいた数馬に声をかけた。


「君が…数馬君?」

「はい、ひなた姉さんがいつもお世話になっています。さっき下に行ったのが弟の拓馬です。きっと挨拶もしなかったと思います。すみません」

「いや、ちゃんと名前を教えてもらったよ。上に上がるとひなたがいるって教えてくれた」

「それじゃあひなた姉ちゃん 俺は部屋に戻るね」

「うん…」


何だか数馬はすっかり大人になったような気がした。





「で?何の話をしたの?」

「うーん…色々?」

「それじゃあ答えになってない!」

「まあ本当に色々だよ。でも基本結婚は了解してくれた」

「うん…」


私と樋口は何故かベッド売り場にいる。あれからすぐ車で近くのインテリア関係の店に連れて行くように言われたからだ。たくさん並んだベッドに一つ一つ腰を下ろしてスプリングを確かめている。


「ひなたは固いスプリングがいいだろ?」

「うん…まあ柔らかいのはあまり好きじゃない」

「俺も柔らかいのは好きじゃないな」

「あのさ…何でベッド見てるの?」

「ん?お前と一緒に寝るの探してるんだけど?」

「え、えええええええ?」

「あーやっぱりこれがいいかも…それとベッドパッドは多めに買うべきだよな。4枚くらい買っとくか?」

「何でそんなに買うのよ」


私の質問にほとんど答えずさっさと色々決めている樋口に不貞腐れ気味に尋ねると 彼は近づいて耳元で真面目な顔で言った。


「お前 結構濡れるだろ?ベッドバッド敷いておかないとスプリングまでシミが出来るぞ?まあ俺はそれでもいいんだけど…」

「なっ…」

「新婚はやっぱり毎日だよな?」


ニヤリと笑いながら店員にベッドを頼みだした樋口に私は口をパクパクさせていた。


昨日更新できなかったので 本日は2話です。

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