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私の秘密  作者: 響子
第1章
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賑やかな再会

「えっ?今日の結婚式、樋口さんも行くんですか?」

「そりゃそうでしょ?脇坂君は僕の直接の部下だしね」


そうだったのか…またしても悦子にやられたー。絶対今日会ったら文句言ってやる!私達は待ち合わせ場所である樋口達の会社へと向かった。

会社に送迎バスが迎えに来ていた。何しろ結婚式場が山の中のチャペルで、披露宴がそこに隣接された会場であるという。


「そのまま帰ってきたら夕方ですから すぐ2次会にいけるよ」


ということらしい。私はタクシーを降りると周りを見回してすぐ悦子を探した。


「あれ~ 佐伯さん、お久しぶりです」


見覚えのない男の人が声をかけてきた。ちなみに私は人の顔を憶えるのが得意ではない。はて?


「もしかして僕のこと忘れちゃいました?木村ですよ!」

「木村…くん?」

「はい、何度かコンパご一緒させていただきました。村田先輩の結婚式の2次会とかでも一緒だったじゃないですか」


ダメだ、全く記憶にない。たぶん私の好みじゃなかったんだと思う。ってことはきっと彼には私が無口で大人しい子に見えていたに違いない。適当に相槌を打ちながら悦子を探した。


「…………せんか?」

「……ええ……」

「ヤッター!じゃあ行きましょう!」


急に木村は私の手を引っ張って歩き出した。どうやらバスに乗ろうといわれたようだ。付いていって乗り込んでみれば既に悦子とあかりが後ろの方に座って何か話をしている。私も奥へと行こうとすると


「佐伯さん、ここにしましょう!窓際がいいですか?」

「えっ?」

「ほら、みんなが来る前に座ったほうがいいです」


そういいながら木村は私を窓側に押し込もうとする。ちょっと待ってよ、私悦子と話が…そう言おうとしたところで誰かが私を引っ張った。


「ひなたは車に酔いやすいから 前に座ったほうがいい。酔い止めの薬も一応持ってきたからこっちに…」

「…はぁ?」


樋口は前から2番目の席に私を座らせると自分も横に座った。


「ありがとうございます。でも私 車酔いしやすくなんかないですよ?」

「…知ってる」


何か不機嫌そうな顔をしているが、ともかく助かった。正直木村のおしゃべりについていけそうになくて途中でマジ車酔いするかと思った。悦子と話が出来なかったのは残念だけど木村の餌食になるよりいく分かましだろう。だが樋口と隣同士でっていうのも間が持ちそうにもない。樋口には申し訳ないけどここは寝たふりさせてもらおうと思った。



 

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