表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の秘密  作者: 響子
第1章
12/51

嫉妬とヤキモチと

「うわー 樋口さんって病んでる人だったとは知らなかったわ」

「私も…すっごくいい人っぽかったのにね。まあそれも愛情の裏返しだと思えばさ」

「それもそうかもね。それくらいしないとひなたの場合…」

「ちょ、ちょっと待ってよ!なに納得してるわけ!?」


翌日私は樋口に連れられて携帯を買いに行った。私と樋口の携帯は同じ会社ではなかったのだが『同じ会社だと通話とかメールが無料だから』と言う理由で強制的に樋口と同じ携帯になり、その足で私の携帯会社に行き解約の手続きをとることになった。

携帯を手に入れるとすぐ樋口は自分の携帯と赤外線通信をして番号を登録した。

それであかりや悦子の連絡先も分からなかったので樋口からあかりの番号は教えてもらい、そこから悦子に連絡を取ってもらったのだ。


「あんたが元彼とかの番号を入れたままとか何で樋口さん知ってたの?」

「もしかして…ひなたの携帯をこっそり見たとか?」

「いや、だって友達と彼氏って区別がつかないじゃない?ましてや苗字でしか入れてないとか…それともフォルダ分けしてたとか?」

「そんなことしないよ。普通に「女友達」「男友達」くらいしか分けてない」

「樋口さんなら男友達も許せないとか?うわー ますます病んでるわ」

「会社では絶対見られない一面を見せてもらってるよ…」


2人とも何だか楽しんでるような気がしないわけでもないが…そのころ樋口と一緒に暮らし始めて半年以上経ち、仕事に復活してそろそろ2ヶ月になろうかとしていたところでもあった。


「でも何で急に付き合うとかそういう話になるわけ?何かきっかけでもあった?」


―――そうなのよ!全くきっかけなんてないわけよ!


「もしかして…とうとうやっちゃったんじゃない?」


―――いえいえ!やってませんから!誘ってもいませんし!!


「ってかあんた、今何人の男とやってるの?」

「えっと…2人?」

「あいかわらず…ねえ、あかりも何か言いなさいよ」

「……ゴメン、きっかけはたぶんうちの旦那絡みだと思うわ…」

「ちょっ!!何黙ってるのよ!そういうことは早く言いなさいよ!」

「そうだよ!どういうことなわけ?」

「まあ、落ち着いてよ。えっとさ…木村君って覚えてる?」


木村って誰?そう思いながら悦子の方を見ると彼女も同じような顔をしていた。あかりはやっぱりねという感じで話を始めた。



   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ