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私の秘密  作者: 響子
第1章
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人間関係の変化


「あれ?佐伯さんどうしてここの制服着てるの?」

「えへへ、またバイトに来ちゃいました」

「もしかしてメーカーに引き抜かれた?」

「まさか…普通にバイトです」


知り合いがたくさんいたことは私の仕事復帰にはとても都合がよかった。夢にうなされて目が覚めることも少なくなり、普通の生活に戻りつつあった。だが同時に仕事を辞めて部屋からほどんど出なかった頃はやめていた男との付き合いが復活していた。


「本当に夕飯いらないの?遠慮しなくていいんだよ」

「友達に急に誘われることもあるので…用意しなくてもいいです」


私は樋口に夕食は作らなくてもいいと言った。男と食事することもあるし、悦子と食事に行くこともある。いちいち連絡を入れるのも面倒なので母と暮らしている時も夕食はいらないと言っていた。もし予定がない時は帰りにどこかで食事をして帰ればいい。それにそろそろ樋口の部屋から出て行くべきだと思う。迷惑掛けどうしでお礼すらままならないが 思えば樋口は独身なわけで彼女の1人や2人いてもおかしくはない。私が何も関係がないとはいえ居候でいたら彼女もいい気分にはならないだろう。

いつものように男と別れ 樋口の家に戻ると風呂に入った。ホテルのボディソープの匂いが好きではないのでいつもの習慣になっている。上がってミネラルウォーター飲んでいると樋口がやって来た。


「ひなたちゃん ちょっと話があるんだけど…いいかな?」


急になんだろう?もしかして彼女が出来たとか?そうなったらやっぱり出て行かなきゃだよね。少し緊張してソファーに座った。


「ひなたちゃん 今付き合ってる人いる?」

「いえ、いません」

「じゃあ俺と付き合ってくれないかな?」

「……はい?…」

「いいの?」

「ええ、いいですけど…」


思ってもみなかった言葉だった。何で急にこんなことを言い出すのだろう?色々考えていると樋口はまた意外なことを言い出した。


「あのさ携帯電話貸してくれる?」


私は変だなとは思いながら部屋から携帯を持ってきて樋口に渡した。そして樋口は二つ折りになった携帯を開いて見事にバキッと破壊した。


「ゴメンね、僕が壊したんだからちゃんと弁償するよ。明日仕事休みだよね 一緒に選びに行こう」


驚きで返事も出来なかった。どうして?どうして壊しちゃうの?


「僕はやきもち妬きなんだ。君が連絡しないとはいえ 元彼の連絡先とか入ってるのは嫌なんだよ。必要な人のはまた入れなおしたらいいでしょ?僕は君の彼氏で君は僕の彼女なんだから 必要ない男の連絡先なんていらないよね?」


付き合うと言った言葉に恐怖と後悔を感じていた。


  

そろそろ樋口サイドを書きたいなと…

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