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私の短編

出会って 別れて

作者: 蒼井七海

 春休み。みんなが喜ぶ、学年末の休みの期間。

 いつもなら私も、浮かれていたに違いない。だけど今年は……

 心にぽっかり、穴が開いている――気がした。

 ちょっとしたことですぐにさびしくなったり。

 暗い曲を聴くと、すぐに涙が出てきたり。

――あれ? 私ってこんなに、涙もろかったっけ。

 そう思うと、おかしくなってくる。

 何だか妙に充実感がない。

 理由は分からない。……いや、本当はわかっているのかもしれないけど。

 理由が分からなければ、疑問なんて、感じない。


 なぜ、人は出会うのか?

 なぜ、人は別れるのか?

 出会って、別れて。出会って、別れて。

 なぜ、人はそれを繰り返すのか?

 なぜ?

 何故?

 ナゼ?

 

――わからない。

 それは、誰にもわからない。

 大人にも、子供にも、永遠に答えは出せない問いかもしれない。

 でも、だからこそ。それを乗り越えなければならない気がする。

 乗り越えて、乗り越えて。

 そうすればいつか、きっと答えは出せる筈。

 それが、正しい答えでなくたっていい。

 自分なりの答えを出せれば、それでいい。

 時間はかかるかもしれない。

 でも、いつかきっと乗り越えられる。


 さあ、涙の川を渡ろう。


――明日を掴むために。

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