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七つ柱の聖女  作者: 達川奈々世
第一章、光の聖女の冒険の始まり!
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十一話

〔エルスラ平原〕


王都が間近に迫る中ヒカリ達はルディと話していた。


「ルディ、敵について何か覚えている事はないかしら?」


アカネはルディに敵について覚えている事はないか聞く。


「んー仮面を着けている状態だとほぼ意識がないのと同じ状態…だからほぼ覚えてない、でも一つだけ覚えてる事がある」


ほぼ何も覚えてないと言うルディ。


しかし一つだけ覚えていると言った。


「金髪で禍々しい力を放ってる女がいた、そしてその女が言ってた、今の自分達なら勇者のような存在を利用しなくても同等の戦力を作れるって」


「それって…」


ヒカリ達は勇者達が突然豹変し最終的には戦争を始めた理由が見えて来たと思う。


「うん、勇者達を洗脳して自分達の駒にして利用したんだと思う」


「その結果、先代の七聖女達に死亡者が…」


アカネは明らかに起こった顔を見せた。


先の戦争の原因も勇者達が暴れたのもそして先代達に死者が出たのもノワールが原因だと分かったからだ。


「ヒカリ様、勇者様達を洗脳出来る時点で聖女を操る事も可能かもしれません、注意しましょう」


現状はあくまでも可能性であるが可能であるためナンシーは注意しようとヒカリに言った。


「うん…洗脳されたら私でも悪い事しちゃうのかなぁ…」


「…洗脳されてた頃の感覚は覚えてる、自分じゃどうしようもなくなる、自分の意思とは関係なく身体が動いて奴等に命令された通りに動くだけの存在になっちゃう」


つまり自分では止まることが出来なくなるためヒカリがやったように解呪して洗脳を解く必要があるのだ。


「そっか…絶対に注意しなきゃね」


ヒカリは自分が洗脳されたら勇者達と同等の世界の脅威になってしまうかもしれないと思っている。


だからこそ絶対にと言った。


「そうですね」


ナンシーも絶対に防がなくてはと思う。




更に歩き四人は王都に入った。


アカネは流石に炎の柱の聖女が突然現れると騒ぎになるため持っていたフードを被って顔を隠す。


「顔が知れてるって厄介なのよ」


こうして顔を隠したりしないといけないからだ。


「私もいつかそうなるのかぁ」


「ですねぇ…聖女は十年前の戦争を勝利に導いた存在としてまだまだ英雄扱いですし」


だからこそアカネの顔を見られたら騒ぎになる可能性があるのである。


「大変だぁ…」


「まぁ中には顔すら隠さず色んなところに現れてる聖女もいるんだけどね…」


アカネは数日後には会うはずの聖女の事を思い浮かべつつ言う。


「それってだぁれ?」


「会えば分かるわ…」


「えー?」


ヒカリは今教えて欲しいの意味の声を出すがアカネは言ってくれないため諦めた。


「王城に着いた、ここからどうするの?」


四人が王城に着くとなんだ?と兵達が見て来る。


「私が王と謁見したいと交渉するわ」


アカネは皆の先頭に立つと兵の元に行った。


「何用だ?」


「私はこう言う者よ」


アカネは兵に右肩の紋章を見せる。


「!暫くお待ちを!」


兵は紋章を見た途端慌てて中に入って行った。


「効果覿面でしょ?基本的にどこでもフリーパスね」


「聖女凄い便利…」


これからも王と会いたい時も肩の紋章さえ見せれば基本的に王が会ってくれると思うとその点はとても楽だとルディは思った。


「お待たせしました、中へどうぞ」


「ありがとう」


ヒカリ達は兵の案内に従い中に入る。


中に入るとまずは大臣の元に通された。


「初めましてアカネ様、私はケニーと申します、炎の柱の聖女様が何用でしょうか?」


ケニーは丁寧に一礼しつつアカネの要件を聞きて来た。


「私達は今この子の母、サクラ様を探しているの」


「サクラ様を?それに母?まさかヒカリ様ですか?」


この国の王はヒカリの顔を知っているが大臣クラスには顔を知らせていないためヒカリを見ただけでは正体が分からないのである。


「うん、今私はお母様を探す旅をしているの」


「なるほど、それで我々が何か情報を持っていないか聞きに来たと言うわけですね、承知しました、暫しお待ちを」


ケニーはまた丁寧に会釈してから出て行き数分後に戻って来た。


「謁見の許可が出ました、現在王は執務中でしたので執務室へどうぞ」


「了解です」


ヒカリ達は大臣に案内されて王の執務室に向かう。



「初めましてだな、ヒカリ様、アカネ様、私はアルディス、この国の王だ」


部屋に入るなり王アルディスが先に挨拶をして来た。


「初めまして、ヒカリです」


「アカネよ」


ヒカリとアカネはカーテシーをしつつ挨拶を返した。


「サクラ様について情報を得たいとの事だったな?」


「はい、何かご存知ありませんか?」


ナンシーが何か情報がないか尋ねた。


「ある、サクラ様は九年前にあなた方のように現れ旧時代の遺跡の場所について尋ねられた、私はその時把握している遺跡の場所を教えサクラ様は旅立たれた」


「この近くにある遺跡と水の柱の近くにある遺跡?」


「そうだ、しかしそれだけではない、旧時代ではホッカイドウと呼ばれていたこの大陸の北の地にも遺跡がある、水の柱の近くの遺跡に行った後はそこに向かうと良いだろう」


王と話す事で北の地にも遺跡があることが分かった。


ヒカリ達はそれだけでもここに来た意味はあると思う。


「そして水の柱には我々王族が使うポータルで移動すると良い使用許可は今出そう」


「ありがとうございます」


「良い、サクラ様を見つける事は必要な事だと理解しているからな」


王の言葉にヒカリ達は頷き謁見は終了した。


ヒカリ達は水の柱に向かうため大臣にポータルに案内して貰うと水の柱に向けて移動する。

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