第2話 『新しい挑戦』
春の朝、娘は制服を整え、いつもより少し早めに家を出た。
昨日までの混乱を思い出すと胸が締め付けられるが、それでも今日という日を逃すわけにはいかない。
学校に着くと、担任が笑顔で声をかける。
「昨日は大変だったね。でも、今日からまた新しい一歩を踏み出そう」
娘は小さく頷き、教室に入る。
放課後。
娘は図書館で、医学部進学に向けた課題に取り組む。
最初は手が震え、資料の文字が目に入らないこともあった。
しかし、ふと蒼の言葉を思い出す。
「怖くても、前に進む勇気を持て」
その言葉に背中を押され、娘はペンを握り直す。
「怖くても、やる…!」
その日、蒼の兄が学校に訪れる。
「君の進みたい道、応援するよ」
娘は少し照れながらも笑顔を見せる。
「ありがとう…私、頑張る!」
兄は優しく頷き、娘の肩を軽く叩く。
「焦らず、一歩ずつでいい。君の努力は必ず力になる」
夜、家に帰ると母が手作りの夕食を用意して待っていた。
「今日も頑張ったわね」
娘はにっこり微笑む。
「うん、少しずつだけど、自信が戻ってきた」
母は微笑み、娘の髪をそっと撫でる。
「怖くても、挑戦をやめなければ、希望は必ず見つかるわ」
窓の外、桜は静かに夜風に揺れる。
娘は深呼吸し、手帳に今日の出来事と感謝の気持ちを書き込む。
「怖くても、前に進む。未来は私の手の中にある」
春は、新しい挑戦を受け入れる勇気を運ぶ季節。
そして、家族と夢のために歩み始めた娘の春は、確かな一歩を刻み始めた。




