表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『君がいない春に、桜は咲かない』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/61

第6章・第1話 『再び立ち上がる春』


春の朝、娘はまだ少し涙を残した目で窓の外を見つめていた。

昨日の嵐のような出来事、母が警察に連れて行かれたこと、新しいパパの経歴詐称…胸の中は混乱でいっぱいだった。

しかし、蒼の兄が家に来てくれたことが、娘に小さな希望の光を差し込ませていた。

「怖くても、立ち上がらなきゃ…」娘は手帳を開き、自分の夢と目標を書き出す。

「パパ(蒼)の夢も、ママも、守るんだ」

学校では、教師や友達が娘の状況を理解し、少しずつ支えの手を差し伸べてくれる。

「大丈夫、あなたならまた前に進める」

友達の声に、娘の目に力が戻る。

放課後、蒼の兄は娘に声をかける。

「君にはまだ未来がある。怖くても、迷っても、俺がついている」

娘は頷き、胸の奥に蒼の笑顔を思い浮かべる。

「ありがとう…私、もう逃げない」

その夜。

母は警察署から無事帰宅し、娘と抱き合う。

「ごめんね…怖い思いをさせちゃった」

娘は微笑みながら答える。

「ううん、ママ…私も、怖かったけど、頑張るって決めたの」

母は涙をぬぐい、娘の肩をそっと抱く。

「怖くても、家族と一緒なら乗り越えられるわね」

窓の外、春の桜が夜風に揺れる。

嵐の後、光が差し込むように、家族の絆も少しずつ強くなっていく。

娘は深呼吸し、手帳に新たな目標を書き込む。

「怖くても、前に進む。未来は、私が掴むんだ」

春は、試練のあとに希望をもたらす季節。

そして、家族と夢のために立ち上がった娘の春は、まだ始まったばかり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ