第7話 『大学への一歩』
春の朝、娘は制服に身を包み、進路届を握りしめていた。
「今日…決めるんだ」
手には、目指す大学・医学部への志望理由や目標がぎっしりと書かれた紙。
母と新しいパパも、一緒に学校へ向かう。
学校の教室。
担任の先生が三者面談の準備を整えている。
「娘さん、志望理由を教えてくれる?」
娘は深呼吸し、胸の中で蒼の笑顔を思い浮かべる。
「私は、命を守る仕事がしたいです。パパもそうだったから…私も、人を笑顔にできる医師になりたいです」
母は少し驚きながらも微笑む。
「そう…立派ね」
新しいパパも、少し緊張した面持ちで言葉を返す。
「怖くても、挑戦するんだね。君ならできるよ」
娘の心に、二人の愛と支えが温かく響く。
面談が進む中、母と新しいパパが少し話し合う。
「無理させたくないけど…でも、自分の夢を追う勇気も尊重したい」
娘はそのやり取りを静かに聞き、胸の奥で決意を固める。
「分かってくれたんだ…」
面談が終わり、帰り道。
桜並木の下で、娘は母と新しいパパに向かって微笑む。
「私、頑張るから。怖くても、迷っても、絶対に諦めない」
母は手を握り返す。
「ええ、応援してるわ」
新しいパパも微笑む。
「俺もだ。君の勇気、信じてる」
夜。
娘はベッドに座り、手帳に今日の気持ちを書き込む。
「パパ(蒼)の勇気も、新しいパパの支えも、全部私の力になる」
窓の外、桜の花びらが舞う。
春は、希望と決意の季節。
怖くても、迷っても、自分の夢に向かって進む力は、家族の愛と勇気で支えられている。




