表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『君がいない春に、桜は咲かない』  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/61

第10話 『新しい春、そして希望』


桜の花びらが風に舞う朝。

病室で過ごした日々から、もう数日が経った。

蒼は天国へと旅立ち、家の中には静かな空気が流れている。

娘は制服姿で窓の外を見つめ、そっと手を合わせる。

「ぱぱ…ありがとう」

その声に、悲しみと希望が混じる。

朝食のテーブルで、娘がふと笑う。

「昨日、友達と笑ったんだ」

私は微笑む。

「よかったね」

「うん…怖かったけど、少し強くなれた気がする」

蒼が教えてくれた勇気を、娘は少しずつ自分のものにしている。

放課後。

娘は桜並木を友達と歩く。

風に舞う花びらが、空に光の道を作るようだ。

「ねえ、私、次の春も頑張るね」

友達も笑う。

「私も応援する!」

春は、繋がる勇気と希望で満ちている。

夜。

私は窓辺に座り、星空を見上げる。

赤いランプはもう点いていない。

でも、胸の奥には蒼の温もりが灯っている。

怖くても、迷っても、前に進める勇気。

それは蒼が残してくれた、永遠の光。

「春は、まだ続く」

娘の小さな手を握り、私は微笑む。

「これからも、ずっと一緒だよ」

桜の香りが、部屋いっぱいに広がる。

風が優しく吹き、光が差し込む。

春は、終わらない。

そして、蒼の愛と勇気は、私たち家族の中で生き続ける――。

未来へ、歩き出す春。

✨第4章・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ