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水戸ラブストーリー

翌月…


案の定、我は副店長に降格された。


とは言え、代わりの店長などいる訳なく、仕事は店長の仕事を任されており、役職名だけ変わる変な会社である。


ちなみに権藤健太は10年以上前は部長代理という役職で本部で勤務していたが、10年前に社長と部長が代わったと同時に店長まで落とされている。


結局は社長や部長に好かれるか嫌われるかで、その後の立場も変わるし、10年前から社長も部長も変わっていないため、その下で働く本部の社員や各店長の皆はこれ以上、役職が上がる手段がなく、離職する者も少なくはない。


さて。


我は副店長になった事を気にかける者が目の前に1人。

池さんである。


「私が余計な事をしたせいで、本当ごめんなさい。」


ま、部長に刃向かったのは我自身なので、池さんには何も責任はない。


「いえいえ、池さん謝らないでくださいよ。今度飯行った時にでも部長の愚痴言い合ってストレス解消しましょう。」


そう励ましながら、池さんの目を見ると、少し瞳が揺れたような気がした。やっぱり何か気にしているのかと少し心配になった我だったが、池さんは全く違う事を考えていた。


「では店長、今日仕事終わってから一緒にホテル行きましょう!」


何から伝えればいいのかわからない我。ラブストーリーは突然過ぎて、水戸駅前で逆走するヤン車とミニパトの追いかけっこ並みに状況が読めないまま時が流れて、何もその返しの言葉が浮かんでも消えてもゆかず、ありふれた言葉も言えず、ただ一言。


「はい????」


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