唐突な急展開
なんか降ってきたから書いた!
結末だけは決めたのがあるから、そこに向かって執筆していきます。
話をしよう、俺のクラスメイトの話だ。
彼女の名前は浦和園美、クラスの中では人気者で、所謂陽キャというものだ。名前が関東の駅名に似ているが、全く関係はないそうだ。
いや、今は駅名の話とかしてる場合じゃない。
「で、返事はどうなの?」
お分かりいただけただろうか。俺はまともに口をきいたこともない陽キャ美少女様に、『告白』なるものをされているのだ。
ぱっちりとした瞳が不安げに揺れている様を見るのは、失礼ながらちょっと面白かったりするが、いつまでも眺めてるわけにはいかない。
「え、えっと、何故僕なんでしょう…?」
そして、この物語の主人公になる男、鳩ヶ谷泰成は、ゴリゴリの陰キャなのである。緊張のしすぎで、言葉遣いまでおかしくなってしまっている。
「何故って……好きになっちゃったからに決まってんじゃん……」
顔赤くして伏し目がちにその台詞を吐きますか、そうですか。
(やっべ、可愛すぎて死にそう)
陰キャぼっちである俺に、女の子の耐性なんてあるわけないのだ。
彼女は返事待ち、俺はフリーズして、お互いに無言の時間が続いた。
しばらくして、
「…返事、まだ?」
また不安げな瞳になる。
うん、これで嘘とか無さそうだな。
(からかいにマジで答えたら引かれるからな…)
「ええっと、よろしくお願いします」
その時、不安げだった彼女の瞳は、大きく見開いた。
「やったっ!じゃ、これからよろしくね、泰成君!」
………俺、今日死ぬのかな…?