2条4丁目-6
桜十字路を通過、螺旋状の地上線トンネルに入っていく。
ここから先は、24条1丁目まで、前は見えない。本郷南と市大附属が何秒先にいるか、誰にも分からない。
自分の感覚を信じて、いつも通りのペースで……じゃなくて、ここは下り坂だから、いつもより速く走っていいんだ。
下り坂の練習はしてないけど、なんとなくこのくらいかな、というペースで走っていく。トンネル区間なので、水溜まりで足を滑らせる心配はない。
新本郷組トップの十二高。地上組の本郷南と市大附属を捉えることはできるか。
ということを考えながら走っていたら。
トンネル出口手前、残り300m地点で、市大附属の選手が見えた!
スピードを上げて、ラストスパート。市大附属もギアを上げて、並走状態になる。
でも、このトンネルは螺旋だから、内側を走っている市大附属が少しだけ有利。それでも頑張ってついていく、十二高の岡野翔。
地上線トンネルは左回りの螺旋だけど、その先の24条1丁目の交差点は右に曲がる。
市大附属の選手は、これを知っていたのか、それとも知らなかったのか。
トンネルで外側を走っていたということは、24条1丁目は内側。
インコースを利用して、市大附属を抜いて、2位に浮上。
その瞬間、沿道から歓声が上がった。
浅間坂で一高と三高を抜いたときとは比べ物にならないくらい、大きな歓声だった。
十二高の応援団は、どこにいるんだろうと思っていたんだが、やっと納得できた。
第1中継所、24条1丁目は、十二高の目の前。厳密に言うと中継所は交差点の南側、十二高は北側だが、ほぼ目の前。
交差点を右折したところに、陸上部短距離メンバー、松本監督、後はよく分からないが、十二高の生徒たちがいた。
でも、応援より大事なのは、中継線に立つ、2区の戸部孝太。本郷南、市大附属の選手と並んで、たすきを待っている。
本郷南が、先頭でたすきを渡す。
戸部孝太が、右手を挙げる。
1区岡野翔から、2区戸部孝太へ。
新本郷十二高、2位でたすきリレー!




