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青空坂上 2条線 ~浅間坂を駆け上がれ~  作者: 中村千歳
2条1丁目 最後の1人
15/44

2条1丁目-13

 [side-OKANO]


 5月10日木曜日、朝練後のミーティング。

 松本監督から指示された回答期限。

 岡野翔は、1区を走るのか、走らないのか。

 正直言うと、まだ決めかねていた。チームのためを思えば走るしかないんだが、でも地上は怖いし……。


「前にも聞いたかもしれないけど、なんで怖いの?」

 怜ちゃんにも聞かれたことを、戸部が聞いてきた。

 きっとあれだな。戸部は、地上の怖さを知らないんだ。大量の水が降ってきて、電気が流れる怖さを。


「岡野くん、なんか勘違いしてない?」

 何が?

「僕もあんまり地上に出たことないから聞いた話なんだけど、地上世界っていってもずっと水が降り続いてるわけじゃないらしいよ」

 そうなのか?

「うん。ていうか小学校で習わなかった?」

 うーん……習ったような気もするし、習わなかったような気もするし。小4から陸上一筋だったから。


「岡野くんはさ、新本郷から出たことないから、地上のことなんにも知らないんだよ。ちゃんと勉強すれば怖くないって」

 戸部の言葉が、胸に刺さった。

 そういえば、水が降ってきて電気が流れるっていうのも、噂に聞いただけだ。本当かどうかもよく分からない。

「嘘じゃないみたいだけど、そんな頻繁には起こらないって聞くし」

 よし。後で地上在住の怜ちゃんに聞いてみよう。

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