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番外編『20年前と6年前』その7

 ものすごい安心感と一緒にものすごい疲労感が襲ってくる。・・・良かったけど!!何もかも全て私の取り越し苦労だったということで終わってくれそうで、それは本当に良かったけどさぁ!!メッッチャクチャ疲れたよ!!どんだけ人を振り回すんだこの人は!!天然なのがタチ悪いよ、悪魔だよ!!!


 ああくそ、なんなんだよもう、ホントに・・・。これも惚れた弱みってやつなんだろうから、仕方ないけどさぁ・・・。


「・・・違うよ。えーっと、そうだな・・・その、世界で一番ってのはまあ、大げさすぎるとしても・・・。私がまどかちゃんのこと、『友達として』好きなのは本当の事だから。指摘されて、ちょっと照れちゃっただけ」


 これ見よがしにため息をついてやりたくなるのをどうにかこらえて、私は保身のための嘘八百を並べ立てる。この言い方ならば多分、私の本当の気持ちを隠しつつまどかちゃんの不安を解消してやることもできるだろう。咄嗟とっさに思いついたにしてはいい言い訳だ。


 私のたくらみは成功したようで、まどかちゃんは「なーんだ!」と言った後に腰に手を当て、実に晴れ晴れとした表情で笑った。


「そーいうことねっ。もう、それならそうと早く言ってくんないとさぁ。流石の私もちょっとヘコみかけちゃったじゃん?」

「・・うん。ごめんごめん、私ってほら、トロくさいからさ。言うタイミングを逃したってゆーか」


 ああ、救いようがない。あれだけ振り回されてウンザリした直後だというのに、この笑顔が見れて良かったなぁなんて、そんなことを心底から思ってる自分がいるんだから。本当に、どうしようもない。


 しかも、良かったと思ってしまうことはもう一つある。・・・まどかちゃんは、自分が言った冗談に私がちゃんと反応しないとヘコむらしい。


 顔がにやけてしまいそうになるのを必死に堪えていると、まどかちゃんが再び私に近付いてきた。そして、何故かよしよしと頭を撫でられる。


「ちょ、ちょっと・・・まどかちゃん」

「ヘコみかけたけど、しょーがない。許したげるよ。・・・可愛い妹分のことだからね」

「・・・・・・」

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